今回は、毎日終電・休日出勤・泊り込み・パワハラが横行している某大手キャリア案件の話です
数々の無理難題を乗り越えて、ついにプロジェクトを干されました
しかし、それから1週間経ったある日派遣元企業の上司から作業を依頼されました
どうして干された人間に作業を依頼したのでしょうか?
理由も含めて顛末を書いていきます
一応この案件の下請け構造のおさらいです
では本題に入りますよ
干されてから1週間経ったある日
今日も今日とて毎日終電で働いていたある日の事です。
すみません、嘘を付きました。
干されてからというもの、毎日1時間無断遅刻、1時間無断早退を繰り返していました!!
上司が私が働いているオフィスにいないことを良いことにね!!
干されて社内ニートになったので、同じチームだったメンバーと無駄話をしているか、近くのショッピングモールでウインドウショッピングして暇をつぶしていたのはここだけの秘密です。
そんなこんなで、「毎日早く帰れるって最高だな」「毎日終電だった9ヶ月はホントカスゴミみたいな毎日だった」っと、アフターファイブを謳歌していた時のことです。
バイブ音が鳴り、何かと思いスマホを手に取ってみると、派遣元企業D社のYさんから電話のようです
もしもし
漆君、明後日Oデータセンターに行ってくれる?
※Oデータセンター・・・北関東にある某大手キャリアのデータセンター
はい?
よろしく!
ブチ・・・ツーツー
明後日、北関東にあるデータセンターに行くことになりました。
承諾したつもりはありません.
しかし、プロジェクトを干された身。
行かないでクレームを入れられたらパワハラ体質の自社から何をされるのか分かりませんので、渋々行くことにしました。
翌々日
翌々日の早朝。
北関東のOデータセンターに行くために、いつもより2時間早く起きました。
Oデータセンターには自宅から片道2時間半以上かかるのです。
電車で2時間以上かけてOデータセンターの最寄りの駅に到着。
ここからはタクシーになります。
最寄りの駅から3kmも離れている上、バスも走っていないのでタクシーしかありません。
もちろん我がブラック企業にタクシー代を請求したら、3kmは歩いて行ける距離とかいうクソみたいな理由で却下されました。
我がブラック企業の社長みたいに脳筋ではないので、3kmは歩いて行ける距離では無いんですがね!!
そして、タクシーも最寄り駅に止まっておらず、タクシー待ちで20分くらいかかり、そこかあタクシーでも20分くらいかかったので、なんだかんだで3時間かかってしまいました・・・。
電話取らなきゃよかった・・・
Oデータセンターの敷地に入ったのはいいのですが、敷地が広すぎてどこの建物に行けばいいのかわかりませんでした・・・。
いくらド田舎だからって広すぎではありませんか?
仕方ないので、Oデータセンターを取り仕切るJ社の社員であるSさんに電話して、建物の場所を案内してもらいました。
そして、建物の入り口付近で待ち合わせしていたSさんに案内され、元請けS社の事務室に連れられました。
事務室に入ると、そこにいたJ社の社員たちから「あなたが漆さんですか!?」「Tさんと仲いい人ですよね?」と歓迎ムードで出迎えられました。
ここで作業するのは今日だけのはずですが、何故ここまで歓迎されるのでしょうか?・・・。
※Tさん・・・私と同じくD社に派遣されている別SES会社の社員。Oデータセンターの常駐要員。
そんな感じでチヤホヤされていると、Sさんから衝撃的なことを言われました。
これが漆さんの来月末までのスケジュール<です
え?私、今月末で退場なんですけど?
え?そうなんですか!?Yさんから問題ないって聞いてるんですけど?
そのYさんの会社から直々に今月末で退場って聞いてるんですが・・・
ちょっとYさんに確認して貰えます?
人を干しておきながら何を考えてるか分からないですね!
このブラックD社は!!
D社に憎悪と怒りを感じていてもどうにもならないので、実務室を出てYさんに電話しました。
もしもし!!
どうした?
私は、今月末で退場なんですけど、Oデータセンターに着いたらJ社のSさんから来月末までのスケジュール表を渡されたんですが
どうなってるんですか!?
えっと、それは・・・
来月末で退場って、おたくの会社から言われたんですけど?
とりあえず、今月末で終わりってSさんに伝えてもらえます?
ブチッ
D社に対する怒りがこみ上げてきて、ついつい語気が強くなってしまいました。
ですが、毎回毎回、振り回されて散々な目に合うこっちの身にもなって欲しいものです。
そして、こんな炎上案件からさっさとおさらばしたいですしね!!
そして事務室に入ると、J社の社員たちから「本当に今月末で終わりなんですね・・・」「これもなにかの運でしょう・・・」と本気でガッカリされてしまい、申し訳ない気分になりました・・・。
しかし、何故、彼らはこんなに歓迎ムードなのでしょうか?
私のような末端の期間工であるSES会社の社員なんて使い捨ての駒に過ぎません。
次回、この歓迎ムードの理由と、干されたのにも関わらず作業を依頼された背景が明かされます。
つづく。