今回は、毎日終電・休日出勤・泊り込み・パワハラが横行している炎上案件こと「某大手キャリアの新サービス案件」のお話です
↓の記事の1ヵ月半後の話です
では、本編に入ります!!
毎日片道2時間通勤の日々がもうそろそろ終わろうとしていたある日
今日も今日とて片道2時間以上かけて東京の山奥にある某大手キャリアのデータセンターに通い続けていた月末のある日。
ちなみに、ここでの作業もあと3日で終わりです。
今日の作業は一通り終え、休憩所でAさん、Fさん、Kさんと休憩していた時の話です。
Aさん、Fさん、Kさんは、下請けD社に派遣されている別会社の人です。
ちなみに、Aさん、Fさんは30代前半で同い年、Kさんは去年の新卒です。
具体的には↓の下請け構造の図をご覧ください。
ちなみに、Aさんはかなり仕事が出来る人で次から次へと仕事を依頼され、月の勤務時間が300時間オーバーなのがデフォルトです。
来月から、チーム編成変わるってよ
Aさんが来月のチーム編成について話しました。
ちなみに、チームはサーバの機能(顧客情報を管理するとか、通信制限行うとか)で分かれています。
そのチーム編成が来月から変わるようです。
ちなみに、私もあるサーバのチームに所属していますが、実質何でも屋状態です。
それも、私だけ。なんですかね・・・?
片道2時間以上かけてデータセンターに通っているのも別チームの作業のためです。
知ってる、契約も変わるってよ
契約が変わるってどういうことなんですか?
何で変わるか知らないけど、自社の社長が言ってた
契約が変わるってどういうことなんでしょうか・・・?
ロクでもないという事だけは分かります。
私は今月末でこの案件抜けるんで・・・
Kさんは今月末でこの案件を辞めるそうです。
あまりにも酷い案件なので自社から派遣先D社に言って辞めさせて貰えたのでしょう。
こんな、毎日終電・休日出勤・泊り込み・パワハラが横行している炎上案件。
抜けて正解です。
ちなみに、月末でこの案件からKさん含めて5人(この案件の1/4の人数)辞めていきます。
羨ましいなあ・・・こちとら自社に言っても辞めさせてもらえなかったわ!
ブラック企業である我が社は、辞めさせてくれと再三言っても、単金が10万円上がるからという理由で辞めさせてくれませんでした。
ちなみに、私の給料は1万円も上がりませんでした・・・。
徹底的に反抗すれば良かったんじゃね?
そうすればよかったです・・・
徹底的に反抗できるのであれば、とっくに内容証明郵便で退職届を送りつけて会社をバックレて辞めてます。
チーム編成変更初日
Aさんと私はTラボで、新型サーバの説明書を読んでいました。
※Tラボ・・・元請け企業S社のサーバとか検証する施設
Aさんと私は新型サーバの構築チームになったようです。
ちなみに、Fさんもこのチームに配属されましたが、今週は北関東にあるデータセンターで作業をしています。
その説明書を元にサーバ構築の手順書作成を分担して行っていました。
ちなみに、その手順書は英語です。
私は、中高大と他の科目が良くても英語が全てを台無しにするくらい、からっきし駄目なのです。
Google翻訳を駆使してなんとか手順書を作成していました。
手順書作成を行ってから数日後
今日も今日とて英語の説明書をGoogle翻訳を駆使して手順書作成をしていると、Aさんから悲鳴が聞こえました!
ええええ!これもやんないといけなおの~!!
どうしたんです?
Sさんから急に仕事の依頼があって、〇〇サーバと□□サーバのアップグレード作業だってさ
Sさんとは、↓の記事で仕事を私に押し付けて徹夜&休日出勤させたにも関わらず自分は休んでいる、某新興宗教の信者であるクソ上司のことです。
ちょっと今やってる新サーバの手順書作成やめて、漆さんはアップグレードの手順書作って!
アップグレードとは、Windowsでいうアップデートみたいなものだと思っていただければよいです。
分かりました
分からないことがあったらLさんに聞いて、Lさんが依頼元だから
ちなみにLさんは、大手SIerのJ社の社員です。
その時、私は何故、あの大手企業がS社に客先出向しているのか分かりませんでした。
日本のIT業界では、大手SIerが元請けになり、下請け、孫請けに仕事を丸投げしていくのが通例です。
↓の画像のようなヒエラルキーになっております。
ちなみに私は末端のSESです。実質IT専門派遣企業の期間工なのです。
この下請け構造の詳細は↓の【IT土方とは?】を読んでみてください。
しかし、この案件はS社というブラック大手外資企業が元請けです。
この大手SIerJ社は、どうしてS社に客先出向しているのでしょうか?
つまりこういうことです!
元請けのS社と派遣先のD社の間に大手のJ社が入り込むということになっています。
下請け企業に派遣されていた私が、孫請け企業に派遣されるということになります。
だから何?と思うかもしれません。
ですが、そういう下請け構造になることによって、こうなってしまうということだけ頭に入れて下さればいいです。
J社が間に入る前は、私のような末端であるSES業の社員は、S社とD社から仕事という名の無理難題を押し付けられていました。
そしてJ社が間に入ることによって、S社とD社に合わせて、J社からも無理難題を押し付けられるということです!
ちなみに、Fさんが言っていた契約が変更されるというのは、J社がS社とD社が間に入るということでした!!
まとめ
こうして、この炎上案件はJ社が間に入ることによってカオスになっていきます。
それも1/4の人間がこの案件を辞めているので、残った人間の仕事が重くのしかかってきます。
どんどんこの案件は悪い方向へ向かっていきます。
もちろん私も悪い方向に。
このカオス具合は、次の【合流編】から詳しく語っていこうと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!!