みんなー!うしるだよー☆
うしるきゅんは福島県の福島駅にやって来たの
今回は不動湯温泉って言うガチの秘湯が福島市内にあると聞いてやって来たんだ!
不動湯温泉とは
不動湯温泉はこんな温泉だぞ!
- 福島市の土湯温泉から更に山奥へと進んだ場所にある秘湯
- 車では所々崩れかかってる砂利道を、徒歩では獣道のような山道を通らないと辿り着けない秘湯
- 2013年に旅館が全焼して幻の秘湯となってしまったが、2016年に日帰り温泉施設として復活
- 土日祝しか営業してない
つまり、これまで入浴した秘湯の中で一番の秘湯だってことだぞ!
福島駅からは路線バスで終点の土湯温泉を目指します。
バスは、市街地を通りだんだん民家が少なくなり山道を走り出した辺りで土湯温泉に到着。
福島駅からは50分ほどで、ここまで乗車したのは私を含めて3人だけでした。
温泉街に向かうバスなのにこれだけしか乗ってないの?
土湯温泉は鄙びた温泉なのか思ったら、川沿いから山間までびっしりと旅館がひしめくくらい大きな温泉街でした。
同じ市内の飯坂温泉よりでかいぞ!!
不動湯温泉に向かいますの!
不動湯温泉に徒歩で向かうのには、土湯温泉街を通り途中から脇道を通って山を登って行くらしいので、とりあえず脇道まで歩いてみます。
こけしのカンランが特徴的な「荒川大橋」を渡って行きます。
大橋って割には普通の橋より短いよね・・・
橋を渡りきると急な上り坂が現れやがりました・・・。
いやいやいやいや・・・まだ未舗装の脇道に辿り着いてないのにもうクライマックスなの!?
不動湯温泉への脇道との分岐点に辿り着きました。
これから舗装されてない方の道を進んでいきます。
まさか、舗装されてないどころか、こんな獣道みたいな所を通って行くとは思いもしませんでした。温泉に向かう道なんだから遊歩道みたいに整備されてるのかと思ってたんですけど。
それも人がしばらく通ってないようで。クモの巣によって通せんぼされてる箇所がいくつか存在し、片手に枝を持ってクモの巣をぶち壊しながら進んでいかないといけませんでした。
うしるきゅんクモが大嫌いなのよね・・・
真っ黒いホースと不動湯温泉と書かれた標識が見えてきました。人工物が見えてちょっと安心。
しかし、道の脇には真っ白なキノコが生えてました。これ食べれるの?
気になるならここで食べてみればよかろう
絶対に嫌だぞ!
道が二手に分かれていて表札が立ってるので左の道を進んでいきます。
あれれ?道がシダ植物に覆われてどこを歩いたらいいか分からないぞ!本当にここで合ってるの?
ここを進むべきか引き返すべきか迷っていると、後ろから歩いて来た中年男性に追い抜かされました。ここで合ってるようなので進んでみます。
自称17歳のくせして中年親父に抜かされるなんぞ軟弱者じゃのう
まあ、本当は中年への道を開いた・・・むぐぐぐぐ!!
本当の年齢を言っちゃらめえええええ!!
シダ植物を掻き分けて進んで行くと丸太で作られた小さな橋に辿り着きました。
橋渡って獣道を進むと、今度は真っ赤な金属製のちょっと立派な橋が架けられてました。
そこそこ大きな川が流れていて堰が段々になっていて滝のようでした。
癒されるでござるなあ・・・
そこでボケーっと突っ立てないで進むのじゃ、この軟弱者!!
ちょ!温泉が恋しいからって薙刀でお尻を刺さないでえ!!
斜面が崩れかかっていて、次に大雨でも降ろうものなら崩れて通れなくなってしまいそうな道を進みます。
崩れている林道を通り抜け、しばらくすると、雑草に覆われて道が消えるところに辿り着きました・・・。
ねえ?この道で合ってるの?
雑草に覆われてるというより道が無いんじゃないかって言う所に・・・。これマジで通れるの?って思っていると一部背丈が低い場所があったのでそこを掻き分けて進んでいきました。
整備されてないどころか道が消えてるなんて聞いてないぞ!?
ここからは遠くの方まで森と山々が広がっていて人工物の類が一切見えませんでした。
雑草を掻き分けて進んで行くと突然舗装された道が現れました。いよいよ温泉か!?
舗装された道をちょっと進むと「不動湯温泉玄関入口」と書かれた門が見えてきました。
やっと温泉だああああああ!
ここまで酷い山道だと達成感すら感じます。
30分くらいしか歩いてないけど、獣道だったので、峠駅から延々と山道を1時間登って行った滑川温泉よりしんどかった。
そういや、帰りもこの道を歩いて行かないといけないのよね・・・
目の前には車一台がやっと通れるような砂利道が続いてました。こちらの道は、土湯温泉に通じていてかなり遠回りのルートで、車はこちらの道を通って向かいます。
どっちに進んでも悪路ってことなのね・・・
門をくぐると急な未舗装の階段が現れました。門からも獣道を進んで行かないといけないようです。
階段を降りると道が砂利道と合流し、分岐点に小さな祠がありました。
これ、何の祠なの?
不動湯温泉
道を周れ右してすぐの所に小屋がありました。
ここは受付兼休憩所で、ここで入浴料を支払って温泉に入るようなのですが鍵が閉まっていてやってないようです。もう営業時間始まってるのに・・・。
ええええ!まさかやってないのぉ!?
そんなあ・・・・
温泉の管理人が遅れてるだけだろうと周辺を散策してみました。道を進んですぐに森が開けて石垣が段々になってる場所に。なんかの城跡のように見えますが、こちらが全焼した不動湯温泉の旅館があった場所らしいです。
ちょうど斜面になってる箇所の端にあるベンチで、森の中で先を越した中年男性が座っていました。
話によると、東京からわざわざバイクで来たようで、ここの温泉は2回目らしいです。前回ここに来た時に車道をバイクで通ったらこけたので、今回は途中でバイクを乗り捨てて森の中を歩いて来たらしいです。
東京からわざわざこんな悪路を通ってくる人もいるのね
旅館後の石段を登ってみると山々が綺麗。
旅館が現存してたらこんな景色の良い所に泊まれたってことでしょうなあ。
休憩所
10分ほど遅れて女将とその家族がやってきて休憩所へ。女将の娘さんが温泉の準備をしてるようなので休憩所でひとまず休憩。
コタツと台所があって人の家に来たような気分。
黒い柴犬が居て尻尾を振りながらすり寄ってきました。まあ可愛い♡
温泉の前のひと時の癒しです。
もう!そんなにうしるきゅんに構って欲しいの!?
実家の猫にすら無視されてるから構ってくれて感激だぞ!
準備が終わったのでさっそく温泉へと向かいましょう。
旅館跡から階段を降りたところにあるようです。
温泉へは急な階段を下っていきます。
途中で檜風呂がある建物に入ります。
入口の目の前にはベンチが設置されてました。
檜風呂には先客が居たので、階段を下り露天風呂を目指します。
建物を出るとまだまだ道が続いてました。
この階段どこまで下ればいいの!?
露天風呂
建物を出て石段を下りた先に露天風呂の脱衣所が見えてきました。
脱衣所は籠が3つほどあるくらいの狭さでこじんまりとした雰囲気が感じられます。
湯舟は石造りで2人しか入れなそうな小さな露天風呂です。
小さな湯舟しかありませんが、目の前には清流が流れていて大自然の真ん中で入る秘湯といった趣。
無色透明で無臭なのですが、お風呂に入ると底の方から大きくて真っ白な湯の花がフワフワと舞い上がりました。無色透明の卵スープに入ってるみたい。それでいて、こんなに湯の花が浮いてるのに無臭なのは不思議です。
お湯は、温めで残暑が厳しい(訪れた日は最高気温34℃と厳しすぎる)9月にはちょうどいい湯加減でした。
ph7.4の中性泉なので、アルカリ性泉のようなトロトロしか肌触りや酸性泉のピリピリが全然なく、パリッとした肌触りでさっぱりとした温泉でした。
湯口が見当たらないのでどこからお湯を投入してるのかと思ったら、湯舟の中に開けられていて源泉から直接湯舟の注いでるような感じでした。
深々とした森と岩に覆われていて、清流のせせらぎとセミの鳴き声だけが聞こえる隠れ家のような雰囲気です。
しばらく入ってると、先程ベンチで先に空くのを待っていたバイク乗りの中年男性がやってきました。中年男性と世間話に華を咲かせてると程なくして、もう一人階段を降りてきたところで3人も入れないので退散。
次は檜風呂へ向かいます。
野性味あふれる素晴らしい露天温泉だったぞ!
檜の湯
次は、来た階段を戻り檜の湯と言う檜風呂の入浴します。
扉を開けると木で覆われた木造の小さな脱衣所が。
籠が3つあり、座って髪を乾かすスペースがありました。しかし、扇風機が乗っかってるだけでドライヤーはありませんでした。
ドライヤーを使い終わったらコンセントから外してくださいっていう張り紙がされてるのにどういうことなの?
浴場は、木で覆われて小さな湯舟がポツーンと一つだけある小さな公衆浴場のようなこじんまりとした佇まいでした。蔵王温泉の公衆浴場を彷彿とさせる雰囲気。
小さな浴場ですがちゃんとシャワーがひとつ、そしてシャンプーやボディーソープがちゃんと備え付けてありました。
反対側には天然水が引かれている蛇口があり、飲んでみると水道水よりちょっと柔らかい水でした。登山と温泉でめちゃめちゃ喉が渇いたのでガバガバ飲んでしまいました。
檜で囲われた湯舟でこちらも2人がやっと入れそうな広さです。
お湯は無色透明で無臭で、小さな湯の花が水面にプカプカと浮いてました。露天風呂よりちょっと熱めでちょうどいい湯加減。
湯口からは加水も循環もされてない源泉かけ流しのお湯がジャブジャブと贅沢に流されてました。
ガラス張りで森の木々を眺めながら入れる、屋内に居ながら自然を満喫できるお風呂です。内風呂って景色が残念な所が多いのでここの景色の良さはちょっと感激。
中々人がやってこないので、程よい湯加減と景色の良さについつい長湯してしまいました。
そろそろ戻ろう風呂から上がりましたが、全然汗が引かない泉質で着替えるのに時間がかかります。
扇風機を強にして身体を乾かしながらなんとか着替えてる最中に、露天風呂に最後に入浴した中年男性がやって来ました。
話によると地元住民で夫婦で来てるらしいので急いで服を着て退散。
お洋服がグジュグジュだよう・・・
休憩所には急な階段を登って戻らなと行けません。
下りたと時も急だと思いましたが下から見上げた方が、より一層急な階段と言うのが分かります。
そして、建物を出て直射日光を受けながら、ただですら止まらない汗が滝のように流れ始めました。
全身、汗でずぶ濡れだよう・・・
階段を登りきった旅館跡にある湧水が引かれてる水飲み場で、水を飲んだり腕に水をかけたりしながら小休憩。
水が冷たくて美味しいし、全身に水浴びしたいくらい気持ちが良かったの!
休憩所で麦茶と漬物を頂く
休憩所に戻ると娘さんが、麦茶とたくあんと梅干しの付け合わせを出してくれました。
梅干しかと思いましたがピリッと辛い玉こんにゃくで、汗だくになって戻ってきた身体に麦茶が染みます。
女将さんや娘さんと世間話をしてると、檜風呂ですれ違った夫婦が合流しました。
しばらくの世間話の後、夫婦が帰ろうとした時に、話の流れで一緒に乗せってって貰えることに。とてもありがたいです。
車道の方は、車一台やっと走れるような狭いガタガタの砂利道で、クネクネとカーブやアップダウンが激しい、まさに国道と言ったところを2kmも進んでいきます。
徒歩で森の中を進んで行くのと、自分で運転して曲がりくねった砂利道を進んでい行くの大して変わらないくらい大変なんじゃないかと思うほど。
20分ほどかけて半分砂利道、半分舗装の狭い道を通って土湯温泉街に戻ってきました。
ここまで乗せていただいた夫婦と別れて、次は土湯温泉にあるもうひとつの秘湯へと向かいます。
今回はここまでなの
次回は、土湯温泉の近くにある川上温泉って言う秘湯に行ったから刮目して見てね♡
そういや誰かの存在を忘れてるような・・・
泉質・料金・営業時間・アクセス
泉質 | 単純泉、単純炭酸鉄泉、硫黄泉 |
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源泉 | 姥湯源泉 |
泉温 | 46.9℃ |
PH値 | 7.4 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
営業日 | 土日祝 |
料金 | 大人700円、小学生500円 |
アクセス | 福島駅から福島交通「土湯温泉行き」のバスで終点『土湯温泉』バス停下車、徒歩35分 |
場所 | |
詳細 | 【不動湯温泉公式サイト】 |
最後まで読んでいただきありがとうございました♡