みんなー!うしるだよー☆
うしるきゅんは山形県米沢市にある板谷駅にやって来たんだ!
え?デジャブを感じるって!?それは言わない約束だぞ☆
今回は、板谷駅から山奥へ標高800mの所にある五色温泉 宗川旅館に自転車で向かうんだ!板谷駅は見学しないよ!
野生動物と遭遇して戦慄するから刮目して見てね☆
板谷駅を出発
自転車を組み立てて五色温泉へ向けて出発です。
スイッチバック駅時代のスノーシェッドを潜り抜けて行きます。
スノーシェッド潜り抜けて駅前に出ました。
秘境駅と聞いていたけど集落がちゃんとあるじゃない!
しかし、半分くらいは空き家で、潰れかかってる家も多数ありました。
悲しいかな、これが限界集落の現実なのよね・・・
奥羽本線との踏切に到着。
ここまでは、意外と交通量だけはありやがりました。ジークライトと言う産廃業者のトラックやら滑川温泉、姥湯温泉へ向かう車とか。
踏切を越えて、少し進んでいくと警備員が立っていて、「五色温泉まで行かれるんですか?この先ダンプの往来が激しいので気を付けてください」と言われました。
熊よりダンプに気を付けた方がいい道ってことなの・・・?
県道154号と合流
警備員ゾーンから少し進むと五色温泉と旧米沢街道との分かれ道がありました。
もちろんお主は米沢街道の方を行くんじゃろ?
絶対にそっちには行かないし、行っても行き止まりだと思うし、何か企んでるよね?白夜たん!?
チッ・・・
やっぱり企んでたんじゃん!!
五色温泉方面の道に右折すると、下り坂が現れ、森の中へと突入して行きました。
板谷駅から上り坂だと思ってたのに、すぐに下り坂でそれも急勾配。どこまで下るのかなあ。
なんじゃ?下り坂なんだから喜べば良かろう
板谷駅は標高500mの所にあって、五色温泉は標高800mの所にあるの
つまり、ここで下り坂があるってことは、その分登ると坂や勾配が増えるってことなんだぞ!
なるほど!貴様の苦痛と疲労感が増えて妾は嬉しいぞ!
白夜たんってやっぱり疫病神だってハッキリわかんだね!
ほう・・・!妾を疫病神扱いするとはいい度胸じゃな?
グサッ!⇐薙刀が刺さる音
ああああああああああ!それって本当のことでしょおおおおお!!
山の斜面を見てみると、下の方に道があるのが見えました。
ええええ!?あんなところまで下っていくの!?
プラス100mくらいされちゃうのかなあ・・・?
突如ヘアピンカーブが現れ、カーブを曲がると先が見えないけど、下り坂が続いてるのだけは判明いたしました。判明したくないけど。
橋を渡ると上り坂が見えてきました。
はいはい、ここから延々と坂を登っていくパティーンね
坂を登っていくと、対向からデカい6輪のダンプがやってきました。1台だけかと思ったら巨大ダンプ7銃士か!ってくらい列をなしてこちらに向かってきて戦慄しました。
警備員が言っていた通り、熊よりダンプに気を付けないと行けない道ってことなのね
坂を登り切ると道が二手に分かれてました。
右に曲がると行き止まりらしいですが、この先には何があるんですかね?
気になるなら言ってみれば良かろう!
温泉に行くのが目的だし、白夜たんに何されるか分からないから行かないんだからね!
長くて先が見えない上り坂に、ダンプがひっきりなしに走ってくる道。熊よりダンプの怖いとすら思えてくるほどひっきりなし。
右を見てみると、ポツーンと廃墟らしい一軒家が建ってました。周りは雑草に覆われ不気味な雰囲気。
というか、よくこんな所に住もうと思ったね
坂を登りきり、ヘアピンカーブを曲がるとま〜たダンプが列をなしてやってきました。
この山の上にあるのは、治山工事現場と最終処分場らしいけど、こんなクッソでかいダンプと20台くらいすれ違うくらい凄いことやってんのかな?
延々と坂を登っていくと、また道が二手に分かれてました。
左に曲がると最終処分場と治山工事現場、右に曲がると五色温泉です。
っていうか、五色温泉までまだ3.5kmもあるの!?まだ半分しか走ってないのお!?
妾は、治山工事と最終処分場がどうなってるのか気になるから左の道を進んで欲しいのう
絶対に嫌!一人で行って!
貴様に憑依してるから行けないのじゃが?
憑依を解いて歩いて行って!そもそも白夜たんが憑依してるせいで疲れやすくなってるから早く解いて!
仕方ないのう、左の道は諦めて、貴様を締め上げることにするかのう
あああああ!しんどいでござるうううう!
はぁはぁ・・・白夜たんの呪いで増々しんどくなったでござるござる・・・
あれ!?道の真ん中にいる茶色い毛むくじゃらを複数体発見!!
な、なんぞ!?
なんか茶色い毛むくじゃらが居るぞ!?猿!?それも複数体発見!!
わー!お猿さんだー!可愛い♡
猿の群れに遭遇してしまったようです。
お猿さん可愛い♡って見物したり、パシャパシャ写真を撮ったりしてるけど、実はヤバイ状況なんじゃないでしょうか?
実は四方を猿に囲まれてる状態なのよね・・・
とは言え、近くの茂みから腹を毛繕いしてたり、木の上で尻をポリポリかいて、威嚇どころか逃げる事すらせず、「ま〜た人間がいるわ〜」ってくらいくつろいでいるから大丈夫か?いやくつろぎすぎでしょ!
貴様を同族と思われておるから安心し切ってるんじゃろ
うしるきゅんはお猿さんじゃないやい!
お猿に癒されたとこだし出発しますか!
ああああ!しんどいでござるううう!
道を別れてから巨大ダンプを見かけることはなくなりましたが、今度は、クレーン付きのトラックやら高所作業車やらがひっきりなしにやってきました。何もない秘境のくせにやたら交通量が激しくてウンザリしつつあります。
坂を登り切ると、五色温泉と書かれていて、もう少しだ!と思わせといて、2kmと書かれて絶望の淵に落とす憎たらしい看板が現れました。
たった1.5kmしか進んでないという事実に絶望した!
看板から緩やかな下り坂だったのでここからラストスパートだ!ってちょっと張り切ってみるもすぐに上り坂が見えてきやがりました。
カーブを曲がったら上り坂が見えるってウンザリなの
少しは緩やかな分、姥湯温泉や微温湯温泉にサイクリングした時よりはマシだと思っていたんですがね、ラストスパートにかけて激坂が登場し始めるというね・・・。
激坂を登り切ると目の前の山が低く見えるくらい景色のいい所にたどり着きました。
いやー、登った登った。これくらい登ればもう登りようもないっしょ!
ここから緩やかな下り坂だし、ゴールまであっという間だ!
電気工事ゾーン
と思っていた時期が僕にもありました。ここに来て、この道のりの中で1番の急勾配が登場しやがりました(半ギレ)
そして、道の脇には電気工事の車両がずらりとどこまでも並んでいて、新しく設置した電柱に電線をつける工事を行なってました。そこを通ると、交通整理担当が「自転車1台通りまあす!」と無線で連絡を取り合ってるものだから、おちおち休憩もしてらんないので、一気に頂上へ駆け上がるしかないのである!
この先、五色温泉しかないけど新たに電線設置する必要あるのかなあ?
ああああ!もう限界!
電気工事ゾーンを抜けてすぐに休憩に入るぞい!
目の前を、ブアンブアンと飛行機でも飛んでるのかい!ってくらい風力発電の風車が回っていました。電気工事の理由は、風力発電所から地上へ送電するためのようです。
そういや、この数日後に東日本全体にもれなく激甚災害をもたらしたあの台風がやってきたんだけど、まさか全部やり直しってことになってないよね?
さーて、ここからラストスパートだ!って思って、右を見たら鄙びたそこそこ大きな建物がありました!いよいよゴールの五色温泉です!
なんか呆気なかったね・・・
五色温泉宗川旅館に到着
旅館の規模の割にやけに駐車場が広い五色温泉に到着。
こんなに、だだっ広いのだけれども、自転車止める所無いんですか?(憤慨)
こんな所に自転車で来るような変態はお主くらいのものじゃから、あるわけなかろう
駐車場の隅っこに建てられた物置の脇に駐輪しておきました。
ふう・・・長い道のりであった・・・
たった7kmの道のりだけどな!
しー!それは言わない約束だぞ!
絶景露天風呂に半トンネルみたいな内風呂を堪能しました。いやあ、いい湯でござった。
温泉レポートはこちらだぞ!刮目して見てね☆
え!?なんかめっちゃ曇ってるんだけど?
帰ろうと旅館を出た瞬間に見えたのは分厚い雲に覆われた曇り空。
来た時は雲ひとつない快晴だったのに何があったの?露天風呂から上がった時もめっちゃかいせいだったよ?内風呂入ってる2時間の間で何があったの?
日帰りで来たのに、日を跨いだくらいに天気変わってるんだけど、山の天気は変わりやすいとかのレベルじゃ無いよね?
すぐそこの山が雲に覆われて頂上が見えないし、今にも降り出しそうだし、マジで何があったの?台風の影響?(全ギレ)
おやおやおや?ワンコがお見送りかい?
生憎の天気に心配してくれて見送りに来てくれたようです。
あれ?どうして逃げるの?ねえ?お見送りに来たんじゃないの!?
宿の中へと引き返してしまいました。
お主、嫌われておるのう
そう落ち込む出ないぞ。犬猿の仲って言うくらいだし、仕方がないのじゃ!
だからうしるきゅんはお猿さんじゃないやい!
板谷駅戻りますの!
ワンコにも投げられたことだし、降り出す前に駅に戻ろう!
あああああ!寒い!!
曇ったせいで今は冬か!ってくらい寒くて、アーム&レッグウォーマー如きでは耐えられない。こんな寒さの中、坂を下っていく羽目に。
電気工事に気を取られて気づかなかったのですが、板谷駅のある辺り(写真真ん中の白い部分)があんな下の方に見えるんですね。
たった標高差300mでもこんなに標高差を感じるんですね(ドヤ顔)
ここ最近は、標高差700mとか、800mの世界だったからね!
自転車を押して登ったくせに・・・
往路で頂上と勘違いした見晴らしのいい所も生憎の空模様。山の半分くらいは雲に隠れちゃってる。
ここで休憩している、後ろからはひっきりなしに、本日の作業を終えた電気工事のトラックが山を降りてきました。
秘境のくせして行きも帰りも交通激しくない?
坂道を超スピード?で下っていくと、お猿ゾーンのカーブが見えてきました。天気も悪いし、日が暮れてきたしで、住処に帰ったようで猿は一匹も居ませんでした。
お猿ゾーンからは特に見所もないし、後ろからは、轢き殺しちゃうぞ⭐︎と言わんばかりに電気工事車両が追いかけてくるし、一気に前川の橋の所まで降って行きました。
そして、残念なことに、ここから板谷駅までは上り坂が続くのであった・・・
はぁはぁ・・・!もう無理!
橋からヘアピンカーブの所まではなんとか登つてきたけどもう限界!ここからは自転車を押して登ってやるでござる!
ひーこらと自転車を押してな坂を登っていると何やらデカくて茶色くて毛深い生き物が道のど真ん中を占領してこちらを睨め付けているではありませんか!もしかして熊!?
と、思ったら猪でした。
な~んだ猪か!良かった良かった・・・。ってピンチなことには変わりないよね!?熊の次くらいに遭遇したらヤバイ動物じゃん!猪ってあんなにでかいの?今乗ってる自転車と大差ない大きさだよ!?むしろガチムチの自転車かよってくらいナイスバルクなボディだし自転車より強そうだよ!それに瓜坊までいるし、子連れ猪とか一番ヤバイやつじゃん!
そうだ!そんな時に、一番やってはいけないのは、威嚇することと、野生動物に舐められないこと・・・。出来ることはただひとつ、猪を見つめて「私の戦闘力は53万です(おしっこちびりそうだから早く行って!!)」っていうオーラを発して猪が逃げ去るのを待つだけ・・・。
しかし、オーラを発してるのに一向にこちらを睨みつけて逃げようとしません!早くどっか行って!!
それは、貴様が本心ではおしっこちびりそうだから早く行って!ってビビっておるからじゃろう!
白夜たんだってめっちゃビビってるよね!?
あと、うしるきゅんの本心読み取るのやめて!
と思ったら「ブヒッ!」と超低音ボイスで鳴いて茂みの中へと逃げていきました。
ふう・・・突進されなくて良かった良かった・・・。
写真撮りたかったけど、バッグからカメラを取り出す動作を威嚇と勘違いされて突進してこられたら死ねるので写真は無いの・・・
猪にビビりながら坂を登るとすぐそこは板谷の集落。こんな集落の近くに巨大猪が生息してるなんて田舎恐ろしすぎる・・・。
あんなでかい猪が居たのにも関わらず、集落は変わらず平凡。猫を散歩する老婆の姿すらありました。
板谷の住民にとっては、猪如き出没するのは日常茶飯事ってこと?
踏切を越え、ゴールの板谷駅はもうすぐ。
日が傾き始め、生憎の曇り空もあって急に暗くなってきました。
雪の重みで潰れかかってる廃墟が多いから真っ暗になってから歩きたくないぞ・・・
板谷駅入口のスイッチバックの遺構に到着。
さっきの一件からスノーシェッドに野生動物が潜んでないか、スノーシェッドを抜けたら野生動物とばったり遭遇しないから恐る恐る進んで行きます・・・。
スノーシェッドを出たら熊さんいると言うオチやめてよね・・・
ふう・・・。スノーシェッドを無事抜けて駅へ向かいます。
野生動物に襲われることも無く、雨にも降られること無く無事の到着。
駅の電光掲示板から「山形線(奥羽本線)は、台風19号の接近により、運行を取りやめる可能性があります」と流れていて、より一層不穏な空気を醸し出してやがりました。
1日運行取りやめるだけじゃ済まなかったけどね・・・
帰りの電車もやって来たことだし帰りますか!
ところで白夜たんは、さっき猪にめっちゃビビってたけど、猪苦手なの?
べ、別にあの程度の畜生など、この愛刀があれば造作も無いぞ!
その割には、涙目になりながらめちゃめちゃビビってたよね?
カチャッ!
何か申したか貴様・・・?
い、いえ・・・なんでもありません・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました♡