元IT土方の供述

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福島県浪江町を散策-2017年3月まで立ち入り制限されていた町の現在【後編】

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みんなー!うしるだよー☆

 

前回、電車で浪江駅に向かい、

 

浪江町を散策したの

 

今回は、現在帰還困難区域に指定されてる双葉町との境界まで行ったり、「福島いこいの村なみえ」で日帰り入浴したこと、夜の浪江町の状況を書き綴っちゃうよ!

 

 

帰還困難区域の双葉町との境界へ向かう

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「なみえ肉食堂」という食堂で昼食を食べました。これから帰還困難区域に指定されてる双葉町との境界に向かおうと思います。

 

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 食堂の隣の隣の空き家に「TEPCO」と書かれた軽自動車が何台も止まっていて、青い作業服を着た作業員がたくさんいました。TEPCOって確か東京電力だったような・・・。

 

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東電関係者が空き家に集まってなにをしようとしてるんでしょうか?

東電関係者の奥の方には黒い袋が・・・。

 

TEPCOって書かれた紙がポストに入ってるとテンション下がるよね・・・

 

浪江駅

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浪江駅に戻ってきました。食堂から目的地には向かうのにはここを通らないといけないので。

ホームに電車が止まっていますが3人くらいしか見かけませんでした。

 

常磐線(不通区間)踏切

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常磐線の踏切を渡ります。ここは不通区間で電車がこないで遮断機が設置されてませんでした。

 

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不通区間の線路は線路を敷き直したのか綺麗になってました。

 

ウェディングプラザ華厳

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 踏切を越えて交差点を右に曲がると大きな結婚式場(ウェディングプラザ華厳)の廃墟がありました。ここまで浪江町を散策して大きな建物ほど廃墟率が高い気がします。

 

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 昼食前に通ったバス会社と中華料理屋の道を真っ直ぐ進んで行きます。ここまでは人が住んでる家を何件か見ましたが、この辺りは一切人の気配がありませんでした。

 

帰還困難区域の双葉町との境界

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更に進んで行くと下半分がブルーシートで巻かれた「ふたば自動車学校」の看板が見えてきました。

 

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そして自動車学校の看板の近くにバリケードが現れました・・・。

ここが浪江町と双葉町の境界です。浪江駅から徒歩20分の所にあります。

 

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双葉町との境界には格子状のバリケードが張られていて、ここから先は許可が無いと入ることはできません。もちろん人が住むことも宿泊することも出来ません。

バリケードにはカメラも設置されてるので侵入したらバレます。

ここは国境か?といった物々しさを感じます。国境だったら銃を持った兵隊か警察が常駐してるんでしょうけど。

 

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格子の隙間から道の先を見て見ました。この先には集落があるようで空き家が何件か見えました。もちろん人の気配は一切ありません・・・。

 

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浪江町側には住宅が並んでます。ここは人の行き来が自由ですが事務所の建物を除いて空き家しかありませんでした。

 


浪江町と帰還困難区域の双葉町との境界

浪江町と双葉町の境界を動画でも撮影してみました。ぐるりと一回転しただけですが。

 

 

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この後は「福島いこいの村なみえ」という宿泊施設で日帰り入浴するのでそちらに向かいます。

 

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向かう途中にある住宅はどこも空き家で人の気配がありませんでした。

 

 

福島いこいの村なみえ

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 丈六公園の近くから県道253号線を左折して坂を上った先に「福島いこいのなみえ」に到着です。双葉町との境界から歩いて15分で辿り着きました。

 放射線モニタリングポストが設置が設置されていて「0.25μ㏜/h」という数字で浪江駅前と変わらない値でした。すぐ近くの丈六公園が「0.346μ㏜/h」という数値なのでその公園の放射線量が他の所より高いということが分かります。

www.ikoi-namie.com

 

 

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日帰り入浴は入り口にある券売機で券(500円)を購入してフロントに渡して建物の奥に進みます。 建物はかなり綺麗で新しく建てられたのが分かります。

 

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浴場は、内風呂とサウナのみで露天風呂はありませんでした。

内風呂は、熱めの大きな内風呂、大人4人がやっと入れる小さなぬるめの内風呂、大人2人がやっと入れる水風呂の3つがありました。洗い場は10か所ありました。

大きな内風呂は展望風呂にもなっていてガラス越しに沼と森が見えました。日が暮れ始めると浴場に直接日が当たり浴場がより一層明るくなって開放的な雰囲気でした。

温泉では無いのでお湯は無色透明で無臭です。

サウナは4畳半くらいの広さで大人が4人も入ると窮屈な狭さでした。

 

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自分以外誰も入ってないだろうなあ思ってましたが、近隣に住んでるであろう老人や会社帰りの人がちょくちょく入りに来てました。日が暮れて夜になると宿泊客も入浴してくるのでそこそこ混み始めました。

 

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うわ暗っ!!

施設を出る頃には日が完全に日が暮れて真っ暗でした。 

 

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近くの茂みからはガサガサと音がしました・・・。それもそこそこ大きな生き物のような雰囲気です。

え?なに?野生生物?マジで怖いんだけど・・・。

 

夜の浪江町

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施設の周りは空き家ばかりで真っ暗です。まさにゴーストタウンといった雰囲気。

こんな夜道を歩いて駅まで戻らないといけません・・・。

 

うしるきゅん涙目なの・・・

 

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昼間はこんな感じです。施設の近くには集落があります。

 

丈六公園

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丈六公園も真っ暗で放射線モニタリングポストの数字だけが不気味に光ってました。

ちなみに放射線量は「0.35μ㏜/h」でした。

 

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街灯が少なく真っ暗で懐中電灯を持ってくればよかったと後悔・・・。

民家の近くを歩いてるのですが、明かりがついてるのは一軒だけで、他は全て真っ暗でした。

住宅の明かりが無いだけでこんなにも真っ暗なんですね。

 

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ここまで真っ暗だと信号すら不気味です。

 

中華料理 濃河

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 真っ暗な集落にひとつだけポツーンとひとつだけ寂しく明かりが付いてました。

明かりがついてるのは「中華料理 濃河」という中華料理屋です。まさにゴーストタウンのオアシスといった雰囲気・・・。

 

ここで夕食にするの

 

関連ランキング:ラーメン | 浪江駅

 

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 建物は入って左側の部屋が中華料理屋、右側の部屋がみちの駅みたいな直売場?になっていて、その真ん中と突っ切る通路に発券機がありました。店内からは、中国語で話してる声が廊下まで響き渡ってきました。

まさかの中国人経営。

てっきり、昔から浪江町で中華料理屋を営んでいて、地震被害で新築に建て替えたか、津波被害か原発事故で元の場所に戻れないから移転した来たかのどちたかだとばかり思ってました。

 

濃河ラーメンと餃子のセット

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濃河ラーメンと餃子のセットを注文しました。これで820円という安さ。

濃河ラーメンは担々麺っぽい見た目。

 

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 濃河ラーメン(激辛)と書かれてた通りに辛いスープ。うんマジで激辛。

見た目が担々麺みたいだったのですが、味は味噌ラーメンでした。

宮城県栗原市「だるま屋」という食堂で食べたカラチョンラーメンよりも圧倒的にこのラーメンの方が辛かったです。

 

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中太ストレートで白っぽくモチモチして、麺にしっかりとスープが絡まるいい感じの麺でした。

 

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餃子はスタンダードなもので、皮が薄く中は油が滴るくくらいジューシーでした。

餃子のタレは、タレそのものが置いてあるわけではなく、卓上に置いてある醤油、酢、ラー油を自分の好みに配分して作る方式でした。

ラー油は小さな壺に入っていてザラザラしていて手作りかつ激辛で本格的なのが分かります。

それによって餃子のタレが普通の店で食べるよりも味に深みがあって美味しいのですが、その代わり餃子が激辛になってしました。

激辛なラーメンを食べて激辛な餃子を食べるという状況になり、汗だくになりながら食べ進めていていくことに・・・。

 

激辛なのと激辛なのが被ってしまったの・・・

 

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夕食を食べ終えたのは良いのですが、ここから20分近く真っ暗な夜道を歩いて駅にも戻らないといけません・・・。

 

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浪江町を流れる高瀬川にかかる橋には街灯が一切付いてないのでこんなに真っ暗。近くの民家も空き家ばかりなので尚更です。

路面状況が全く分からないくらい真っ暗なので恐る恐る渡って行きました。

 

こんなことなら懐中電灯持ってくればよかったの・・・

 

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橋を渡ると道が二手に分かれていて、右側が街灯が無くて真っ暗で、左側が街灯があるので少しはマシだったので左側の道を通っていきます。

 

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空き家ばかりの町で、明かりが付いてるのはアパートがほとんどでした。原発事故関連で長期出張でアパートに借りぐらしみたいな感じでしょうか。

 

浪江町高齢者住宅しらうめ荘

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アパートすぐ近くには「 浪江町高齢者住宅しらうめ荘」という介護施設がありましたが、真っ暗で営業してませんでした。

大きな建物が真っ暗なのはゴーストタウンの雰囲気に拍車をかけてるような・・・。

 

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ウェディングプラザ華厳という結婚式場も廃墟状態のなので真っ暗・・・。

心霊スポットの廃墟のような出で立ち・・・。

 

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駅の近くで住宅街のど真ん中に居るのにも関わらず、空き家ばかりで真っ暗・・・。

 

常磐線の踏切(不通区間)

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踏切からは浪江駅だけが眩しく光ってるのが見えました・・・。

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踏切を越えると市街地に突入して、建物が密集する地域に突入するのですが、どこも空き家で明かりは街灯と信号のみで真っ暗・・・。

 

居酒屋 こんどこそ

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こんどこそ」という居酒屋の一軒だけが営業してましたが、それ以外は住宅の明かりすらありませんでした・・・。

 

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駅から伸びる商店街との交差点に辿り着きました。

明かりがついてるのは「HOTELなみえ」というビジネスホテルと街灯のみ。

 

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人の気配が一切ない商店街を歩いて駅に戻ります。

 

 

浪江駅

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浪江駅に戻ってきました。駅舎だけが虚しく明かりがついてました。

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駅周辺は住宅や店舗が密集してるのにも関わらず真っ暗でした。

 

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電車の発車時間が近いのにも関わらず人の気配は皆無のホーム。

 

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無駄に広いホームには、世間話をしてる運転手と車掌の声が響いてるのみでした。

秘境駅のホームかと思うくらいの人気の無さ・・・。

 

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20時10分発の電車の出発5分前にも関わらずホームに入ってくる人は、誰一人居ませんでした。

 

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ホームと電車の明かりのみが寂しく

現在使用されてない跨線橋にも明かりが付いてるのは何故なんでしょう?

 

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車内からも運転手と車掌以外誰も居ません・・・。

原ノ町行きの電車に乗車してるは私一人だけでした。

 

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原ノ町駅で仙台行きの電車に乗り換えます。

乗車してきたのは原ノ町から2駅隣の小高駅から乗車してきた高校生の集団のみでした。

 

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仙台行きの電車に乗り換え帰路に着きます。

 

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仙台行きの電車も自分が乗ってる車両には誰一人乗ってませんでした・・・。

そして花粉症の薬に効き目が切れ始めて鼻水とくしゃみが止まりませんでした。

 

誰も居ない車内に響き渡るうしるきゅんのくしゃみ・・・へっくしょん!!

 

まとめ

浪江町に行って知ったことを箇条書きにしてまとめは終わりにしようと思います。

  • 浪江駅を利用する人のほとんどが、代行バスに乗り換えていわき方面に向かう乗客
  • 駅前は空き家や取り壊してる建物が多い
  • 小学校・中学校の周辺の住宅には人が住んでる気配がある
  • 営業してる店のほとんどは個人経営の飲食店(意外と多い)
  • スーパーは営業してないがコンビニは営業してる(2軒のみ)
  • 宿泊や日帰り入浴はできる
  • 交通量が多くて一見復興してるように見えるが、ただ通り道なだけ
  • 浪江駅から徒歩20分で帰還困難区域に辿り着く
  • 夜は真っ暗でゴーストタウンそのもの

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました♡