みんなー! うしるだよー☆
前回は、福島駅から自転車で細くて険しい山道を登って微温湯温泉に向かったうしるきゅん
今回は、微温湯温泉の入浴レポートだから刮目してみてね!
微温湯温泉とは
微温湯温泉はこんな感じの温泉だぞ!
- 福島県福島市桜木温湯という吾妻山の麓、標高900mの所に存在する秘湯
- 源泉温度が31.8℃というかなりぬるい温泉
- 日本ぬる湯温泉番付で東の横綱に君臨する泉質の温泉
- 最寄りのバス停は10km山を下った先にある土船バス停のみで、最寄り駅も無い公共交通では行けないガチの秘湯※
- 秘境であり豪雪地帯なので11月下旬~4月下旬までは雪に閉ざされて休業
※宿泊客のみ福島交通『水保』バス停から送迎可
微温湯温泉
福島駅から4時間半もかけて自転車で山を登ってやってきた微温湯温泉。
微温湯温泉の唯一の旅館『旅館二階堂』は、明治・大正に建てられた建物をそのまま建てられたものを現在も使用しているというかなり鄙びた旅館。奥の方に至っては茅葺き屋根。
すんごい趣のある旅館でござるなあ・・・
一匹の猫が玄関で来訪を待ってくれていました。素晴らしいサービス精神!!
福島駅から自転車で遥々山を登って来た、うしるきゅんのことを待ってくれていたのぉ~?
もう!実家の猫にすらシカトされてるからうしるきゅん感激だぞ☆
あれ・・・?うしるきゅんのこと無視して事務所に入っちゃう・・・?そうですか・・・
同情したくなるほどお主は獣に嫌われておるのう・・・
玄関から鄙びた感じがプンプンと。
玄関の目の前に受付があるので、そこで日帰り入浴料を支払い館内へ。
受付では、今、ボイラーの点検をしていてシャワーは使えないと言われたけど、ここか最近はシャワーなんて存在しない秘湯ばっかり入浴しているので問題はありませんでした。
館内ももちろんレトロで明治や大正の雰囲気がそのまま残ってるような旅館です。
なんか鬼が出てきそうな雰囲気だね・・・
館内には自販機がありながらもレトロな雰囲気を残しています。
おやおや?食堂?
ここまで延々と山道を登ってきたしお腹が減ったなあ・・・。
残念無念・・・!食堂は宿泊専用で只今の時間は絶賛閉業中でした・・・。
ええええ!?ランチタイムは無いのぉ!?
客室と廊下は障子で仕切られていて時代が止まったような雰囲気。
山を越えた先にある米沢の滑川温泉も同じような雰囲気で、時代が止まってるのは秘湯の定番ですなあ。
浴場は旅館から離れたところにあり長い廊下を渡って行きます。
廊下の途中には、湯治客専用の自炊用の台所が設置されてました。
湯治客が居るほどの泉質・・・。期待大でござるなあ!!
まだまだ廊下は半分・・・。意外と長いぞこの廊下・・・。
廊下の先にはトレイ・・・。
あれ・・・?温泉は
こちらを向いてもトイレ・・・あれ?
っと思ったら浴室って書かれているでござる!!
どっちもトイレのような雰囲気で迷ってしまったぞ!
脱衣所
扉を開けると小便器が・・・じゃなかった脱衣所がちゃんとありました。
脱衣所はこじんまりとしていて旅館と言うより公衆浴場のような雰囲気。
ちなみに、脱衣所の前にあるトイレは小便器しかなかったのでウ〇コは漏らすしかありません!!
んなわけあるか!このクソったれ変態淫乱野郎が!!
浴場
扉を開けて浴場に入るとツーンと酸性泉特有の酸っぱい匂いとほのかに硫黄臭が充満してました。
男女の浴場を仕切る冊子以外木造でこじんまりとした雰囲気の浴場で、旅館と言うより公衆浴場のような雰囲気。それほど旅館と違って古い建物と言うわけではなく、少し新しめ。酸性泉なんですぐに建物自体が駄目になるからでしょうか。
浴場には8人くらい入れそうな檜風呂と、42度のお湯(真水)が入ったポリバスがありました。
湯口からはジャブジャブとふんだんに源泉かけ流しのお湯が注がれていて、小さな湯舟からお湯が贅沢に溢れていました。
壁には温泉分析表がでかでかと貼られていて、PH2.9のお酢と同じくらいの酸性度の温泉で、アルミとか鉄とかカルシウムとかいろんな成分が含まれている温泉ということが分かりました。
シャワーとカラン、シャンプーとボディーソープがそれぞれ2つずつ設置されていました。
しかし、ボイラー点検でシャワーは使えません。そしてかけ湯禁止と書かれてました。
でも、これってポリバスのお湯ことで温泉のことじゃないよね?だって無駄に湯舟から溢れまくってて洗い場の方までびちょびちょだもの。
ということで、シャンプーをする前に温泉を頭っから被ったら目に入ってしまい痛くて痛くて激しく悶絶!!そういや酸性泉だった・・・。
ああああああああ!目が、目がぁあああああああああああ!!
うっさいわ!女湯まで聞こえておるわ!静かにせんか!!
それでは、日本ぬる湯番付東の横綱の実力を確かめるべく温泉に入ってみましょう!
あ、冷たっ!
源泉温度が31.8℃ということもあって、温泉に浸かってると言うより温水プールに浸かってるような冷たさで。流石に9月下旬だと冷たく感じます。
長湯してものぼせないので、じっくり入浴できることで身体に温泉成分が浸透していいらしいとの噂ですが、想像以上に冷たく正直厳しい。
無色透明でほんのりと酸性泉特有の酸っぱい匂いと鉄臭さがあります。底の方にはエメラルドグリーンの粉のような沈殿物が溜まってました。
酸性泉なのに全然肌がピリピリぜず、中性泉のようなパリッとした肌触りで、よく見かける無色透明の単純温泉のような感じです。しかし、舐めてみると酸っぱく、ほんのりと酸っぱさと硫黄臭と鉄臭さが混じった匂いがするので、違う雰囲気の泉質。
酸性泉と聞いて蔵王温泉や姥湯温泉のような泉質なのかと思いましたが、全く違う雰囲気でした。
それにしても温いというかぬるめの水風呂に入浴しているような感じで、いつもなら湯口を触ろうものなら熱くて悶絶するくらいなのに、湯口を触っても全然暖かくないほど。
全然暖かくないないのですが、入浴し続けてるうちの身体の芯からじわじわと暖かくなってきますねえ。でも、湯船からから出た途端に凍えるほど寒いけど・・・。
ちなみに、メタホウ酸という目薬にも入ってる成分が豊富に含まれていて、目の病気に効く温泉らしく、湯船に顔をつけて目をパチパチさせるととても効果があるようです。やらないけど。
だってかけ湯して目に入った時、痛くて目にタバスコが入った時くらい悶絶したもん・・・
家庭用のポリバスの3倍くらいの大きさはある湯舟には、上がり湯として湧き水を沸かしたお湯が張られてました。酸っぱくも無ければ無臭で温泉よりちょっと肌触りが滑らかなのでやっぱり普通のお湯だなあって実感がありました。
ちょうどいい暖かさで温泉で冷え切った身体を温めるのにピッタリでした。
温泉に入浴して寒くなって来たら温泉に入り、上がり湯で身体が温まったら温泉に入るという交互浴をするのにとても良かったです。あれ?逆じゃね?
温泉に入ろうが、上がり湯に入ろうが、湯船から上がった瞬間に凍えるほど寒いのでついつい長く入ってしまっているうちにある法則に気付きました。
湯口から硫黄臭がするとちょっと温かいお湯が出て、鉄臭くなるとちょっと冷たくなるという法則を・・・。
つまり、その微妙な温度差に気付くほど長湯したってことなの・・・
温泉だろうが上がり湯だろうが、湯船から出た瞬間に寒くて、なかなか上がる勇気が無くて気付いたら午後3時過ぎ・・・。3時間半以上も入浴してしまいました。
こんなに入浴してもぜんぜんのぼせないのはいいですが、全然身体が温まらないので着替えてる時なんか寒くて寒くて地団駄踏みたいくらい地獄でした・・・。
ああああああ!寒いでござる寒いでござるううう!!
旅館から出る頃には日が傾き始めていて、歴史と情緒あふれるレトロな旅館の窓に樹々と黄色みがかった青空が写っていて綺麗。
外はそこそこ暖かいのを期待していたのですが、標高900mの高所で樹々に遮られていて日陰だったのでめちゃめちゃ寒い!午後3時とか1日で一番気温が高い時間帯なのに。
帰り際に、宿泊客を見送っていた若女将にどこから来られたんですか?と話しかけられました。福島駅からと言ったら、過去にももりんというレンタサイクル(ママチャリ)で福島駅からここまで登ってきた猛者が居たという話をされました。そして2泊していったようです。ももりんって連泊できるんだ。
ママチャリの半分くらいの重さしかないこの自転車でも正直しんどいあの激坂をママチャリで登るとか正気の沙汰じゃないよね・・・
わざわざ福島まで輪行して日帰りで帰るお前にだけは言われたくないと思うぞ
福島駅に戻りますの!
福島市の気温が27℃で、温泉効果も加えて暑いだろうと判断して、着替えも夏用のサイクルジャージにしたんですが、湯冷めして寒いし日陰だし、坂道でスピードも出るので冬用のを持ってくれば良かったと後悔しました。
あああああああ!寒い寒い寒い!!
寒いので幹線道路との分岐点にある高台で日向ぼっこをしてから下ろうと思います。
行きは曇りがちだったのが帰りは吾妻小富士が見えるほど快晴でした。
あったけえ~
奥羽山脈の山々も綺麗に見えます。
目の前には高湯温泉の旅館(写真右の白い建物)が見えていて、目の前には道が伸びていました。GoogleMapで確認すると行き止まりだけど行けるのか?
私、気になります!
いやあ・・・この道は無理でしょ・・・。
ちょっと進むと荒れ果てた道だったので引き返しました。
高湯温泉に行けるか気になるそこの君!
微温湯温泉に行ったついでに走ってみるんだぞ!
目の前にススキが一面に広がっていて秋なんだなあって実感がありますね。
もう十分に日向ぼっこしたので下山します!
寒さに耐えながら軽じゃないと曲がれなそうなヘアピンカーブを曲がって・・・。
ひたすらひたすら山を超スピードで下って行く。
寒くて寒くてなんで夏用のサイクルジャージ持ってきたんだろうって後悔しながら・・・。
往路で道を間違えた二股道まで降りてきました。
道を真っ直ぐ戻ると遠くの方に福島の市街地が見えてきました。
大分下って来たつもりですがまだまだ標高が高い所にいるのね。
長くて緩やかな坂を颯爽と下って行くと住宅が増えてきて、気温も上がってきて暖かくなってきました。
今更ですが温泉効果なのか体が軽くなってる気がしました。ここまで坂を下ってきて疲れてきてるはずなのに。
田園地帯や工業地帯を走り抜けいよいよ住宅街に突入する前に荒川の河川敷を通って行きます。
後ろを振り返るとあんなに近くに見えていた吾妻連峰が遠くの方に見えていました。
福島駅に到着
河川敷を通って市街地を走り福島駅西口に到着。
微温湯温泉からここまで1時間50分。行きは4時間もかかったのに帰りは半分以下で着くとはね・・・。
山って怖いね・・・
今回のルートはこんな感じ。
距離は39.4kmと峠駅から姥湯温泉に自転車で向かった時より2倍以上の距離を走りましたが、その時より激坂が少なかったのと温泉効果で疲労感は半分くらいでした。
ところで福島駅から先にも赤線が伸びておるのじゃが、お主は一人でどこへ行ったんじゃ?
それはね、ニューデリーって言うネパール料理屋でモモとかチャウメンとかネパール料理を食べてたの!
ほう・・・貴様は妾を福島駅で先に帰らせて一人でぬけぬけと美味しそうな物を食べおったのか・・・
妾抜きで贅沢しおって!愛刀でミンチ肉にしてくれようぞ!!
グサッ!
だって、うしるきゅんが奢ることになるでしょおおおおおおおおおおお!
泉質・料金・営業時間・アクセス
泉質 | 酸性・含鉄 (II・III) - アルミニウム - 硫酸塩温泉 (低張性酸性低温泉) |
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源泉 | ぬる湯 |
泉温 | 31.8℃ |
PH値 | 2.9 |
日帰り入浴時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 11月下旬~4月下旬 |
日帰り料金 | 500円 |
アクセス | 福島駅西口から福島交通「土船行き」のバスで『水保』で下車、送迎(宿泊のみ) 福島駅西口から福島交通「土船行き」のバスで『土船終点』で下車、徒歩3時間 |
場所 | |
詳細 | 【微温湯温泉公式サイト】 |
最後まで読んでいただきありがとうございました♡