SIerに新興宗教を感じた

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ある国にとある新興宗教がありました。

その宗教にはカースト制度のような階級制度があり、「徳が高い人」が昇級するシステムと言われています。
実際には、上流階級に位置する幹部に気に入られれば上流階級からスタートすることができます。
ただし、最初から上流階級に入れる人数は決まっており、それは教祖の気分次第です。

 

Aさんは、この新興宗教に興味があり、上流階級に位置する幹部の友人もいたと言うことで入信することになりました。

しかし、Aさんが入社した年は、教祖の気分が悪かったため上流階級に入ることが出来ず、末端カーストからスタートするとこになりました。

 

その宗教の下流階級では入信してすぐに、1年間の宗教活動と昇級を決める決まりになってました。

 

そこでは、幹部が持ってきたくじを引いて宗教活動と昇級を決めます。

幹部曰く「このクジは非常に徳が高い。アタリを引くか引かないかは、あなたの徳次第」と言っていました。

 

アタリの場合、徳が高い人として階級を昇進することができ、ハズレの場合、徳が低い人として徳を高めるという名目で罰を受けることとなります。

 

Aさんはくじを引き、ハズレを引いてしまいました。
ハズレの内容は「1年間山籠もり行う事
Aさんは、大手企業勤めだが、1年間山籠もりするために退職することとなりました。


1年間の山籠もりを終えたAさんは、次の年間の宗教活動と昇級を決めるくじを引くととなりました。
この年もAさんはハズレを引きました。


ハズレの内容は「日頃のお布施を10倍にして払う」でした。
Aさんは毎月収めているお布施を増額され、借金をすることとなりました。

ある年は財産を全部お布施として納め、ある年は教祖が出版した本を10万部販売(売れ残りは買取)、ある年は宗教施設の維持費を全額自己負担と毎日朝から晩まで清掃とAさんは毎年ハズレばかりを引き当ててました。
そして、Aさんはずっとハズレを引き続けることとなったのであります・・・。

 


このクジにはからくりがあり、前回ハズレを引いたものは、アタリ率の低いくじを引くことになります。
そして、今回もハズレを引いたものは、次回は更にアタリ率の低いくじを引くこととなります。
これを繰り返すことにより、アタリの無いくじを引き続けることになるのです。

 

Aさんが入信して20年近く経った時には、借金が莫大に増え破産。修行と称して山籠もりや、宗教をさせられるために定職に就くことが出来ずフリーターした。
ある時「こんな徳が無い人は不要」と宗教団体から追い出され、家族からは勘当され、年齢のためバイト先も見つからないという3重苦に苦しめられるのでした。


新興宗教を追放されたAさんは、とあるネットの投稿サイトに新興宗教の実態を告発する文章を投稿しました。

この文章はネットで話題になり様々な反響を貰う結果となりました。

 

そして信者からは「ここに書かれている内容は嘘だ」「昔は酷かったけど今は改善されている」「私のような落ちこぼれでもエリートになれる最高のシステム」と告発文を批判し新興宗教を擁護するような文章も書かれることとなりました。

それらも告発文に便乗する形で反響を貰う結果となりました。

 

SI業界に置き換えてみよう

ある国(日本)にSIerやSI業界と呼ばれるIT業界がありました。

 

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SI業界にはカースト制度のような階級制度があり、「スキルが高い人」が元請け企業や下請け企業に昇級するシステムと言われています。
実際には、元請け企業や下請け企業には、新卒で採用試験に合格すればそのような会社からスタートすることができます。
ただし、最初から元請け企業や下請け企業に入れる人数は決まっており、それはこの国の景気次第です。

 

Aさんは、IT業界に興味があり、情報系の大学に在学していた言うことでSI業界に就くことになりました。

しかし、Aさんが就活した年は、日本の景気が悪かったため、元請け企業や下請け企業入社することができず、SESからスタートするとこになりました。

 

SESでは入社してすぐに、客先常駐という形で客先へ派遣される決まりになってました。

 

そこでは、営業が持ってきた案件を元に決まります。

営業曰く「最初はロースキルの案件かもしれないけど、努力次第では、ハイスキルの案件に入ることが出来る」と言ってました。

 

Aさんは、ロースキルの案件の派遣されることになり、「客先企業の備品管理要員」として派遣されることになりました。

Aさんは、情報系の大学を卒業してIT系の資格をいくつか持ってるのにも関わらず、日雇いバイトみたいな仕事をさせられるのでした。


シュレッダー案件を終えたAさんは、営業が持ってきた案件に派遣されることになりました。
次の案件もロースキルの案件でした。


仕事内容は「シュレッダー係」でした。
Aさんは、情報系の大学を卒業してIT系の資格をいくつか持ってるのにも関わらず、窓際リストラ要員みたいな仕事をさせられるのでした。

ある案件ではアプリのテスト要員、ある案件ではパケット監視、ある案件では客からの問い合わせ対応とAさんはスキルにならないような案件ばかりでした。
そして、Aさんはずっとスキルにならないような案件に派遣させられ続けることになったのです。

 


このSESの派遣(実質派遣なのであえてそう言う)にはからくりがあり、営業が持ってきた案件を元に派遣されるのですが、派遣先企業の面接に合格しないと派遣できません。(違法)


このようなシステムになってるので、一度ロースキルの案件に入ってしまうと、ハイスキルの案件に入りにくくなり、次の派遣先もロースキルという負のスパイラルが発動します。

最終的には年齢に見合ったスキルも伴わなくなり、ロースキルの案件にしか行けなくなります。当然の事ながらずっと低賃金。

 

Aさんが入社して40歳になった時には、ロースキルの40歳のおっさんを受け入れるような派遣先はどこにも無いので派遣先がなくなってしまいました。
こんなスキルが無い人は不要」と会社を自主退職に追い込まれ、低賃金で貯蓄無し、年齢のため転職先も見つからないという3重苦に苦しめられるのでした。(SE定年35歳説の所以である)


会社をクビになったAさんは、とあるネットの投稿サイトにSI業界の実態を告発する文章を投稿しました。

この文章はネットで話題になり様々な反響を貰う結果となりました。

そして業界人からは「ここに書かれている内容は嘘だ」「昔は酷かったけど今は改善されている」「私のような落ちこぼれでもエリートになれる最高のシステム」と告発文を批判しSI業界(特にSES)を擁護する文章も書かれ、それらも告発文に便乗する形で反響を貰う結果となりました。

 

 

※投稿サイトに実態を暴露した人は現役の人だと思いますが、SI業界の実態が分かりやすいように改変しました。

anond.hatelabo.jp

 

 

まとめ

 ↓の記事を書いていた時に「もしかしてこれは・・・」と考えるようになり、考えれば考えるほどそう思うようになりました・・・。

www.itjigoku.com

 

 

俺ってSIerという名のIT業界に居たのではなく、SIerという名の新興宗教に居たのではなかろうか?

 

 

そう思うようになり、この記事を書いた次第でございます。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!