今回は、群馬県みなかみ町にある日本一のモグラ駅「土合駅」に行った話を綴っていきます。
土合駅とは?
土合駅とは、新潟県の県境近くの、群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽にある、JR東日本上越線の駅です。
下りホームが新清水トンネル内に作られ、下り線のホームが地下70mの所にあり、階段を10分ほど降りないと辿り着くことが出来ない核シェルターのような駅です。
地下鉄駅で一番深い所にある都営大江戸線の六本木駅の42mよりも深く、日本一のモグラ駅となっております。
アクセス
首都圏からは上越新幹線で新潟県の越後湯沢駅を目指します。
ちなみに2016年10月に土合駅に行った時の模様をお送りいたします。
越後湯沢駅に着く前に、高崎と上毛高原駅で乗客が全員降車して、誰も居なくなりますが気にせず乗車し続けてください。回送列車ではありません。
越後湯沢駅で上越線の下り(水上行)に乗り換えて土合駅を目指します。
土合駅まで行く電車は、1日8本しか走ってないので出発時刻には十分気を付けましょう!
1日8本しか走ってないのは、このような民家一軒も見当たらないような山奥を走るからです。
越後湯沢駅から25分くらいで土合駅に到着です。
全然地下じゃないじゃねーか!!これ普通の田舎の駅だよ!!と思われた方もいると思いますが、地下ホームなのは下りホーム(新潟方面)です。
上りホーム(高崎方面)は、地上のどこにでもあるごく普通の田舎駅なのです。
土合駅(外観)
辺りに一切民家がないような山奥にある駅ですが、駅舎は御覧のとおり立派です。
これくらい立派にしないと雪で潰されてしまうからでしょうか?
ちなみに無人駅で駅員が誰一人おりません!!
駅前は、登山客なのか土合駅の見学客なのか駐車場と化してました。
平均1日20人しか利用客がいない秘境駅なのに、車が20台以上駐車してあるという異様な光景。
お前らこんな山奥でどこに行くの?
土合駅(階段)
それでは地下ホームに向けて出発進行!!ナスのおしんこう!!
駅舎には鉄棒らしきものがありますが、これは「地下ホームへの道のりは険しい、ここで心身ともに鍛えてから行け!」というJR東日本からの粋な計らいでしょうか?
駅舎からすぐに階段と言うわけではなく、このような細くて薄暗い通路を通っていきます。
ここは心霊スポットか?それとも廃墟か?
これは、駅の通路が、駅前の道路と川を越えて山の中に潜り込むような構造になっているからです。
本当に変なつくりな駅ですね。
途中から道幅も天井も広くなり、奥には暗闇が。
ここからやっと地下ホームに通ずる階段の始まりです。
ちなみに、暗闇に薄っすらと少年の姿が見えますがあれは幽霊です。
信じるか信じないかはあなた次第です!!!
通路にはこのような防風壁が設置してあります。
地下ホームまでの道のりの険しさを物語ってますね。
階段のスタートから地下を見下ろすとどれだけ深い所にある迷宮なのかお分かりいただける思います。
この階段下るのはいいけど上るの辛いなあ・・・。
階段を半分くらい降りてこれくらいです。
先は長い・・・。
階段をひたすら下って8分、ようやく地下ホームの入り口に到着しました。
地上の明かりがこんなに小さく見えるぞ!!
当然であり残念ながら、帰りはここを上るんだぜ☆
階段のそばには「ようこそ『日本一のモグラ駅』へ」の看板が。
ふむふむ、この階段は、338mあって462段あると・・・。
そしてその先に143m・段数24段の通路があると・・・。
なるほど、段数486段、距離481mあると・・・。
これってほぼ1駅じゃないのか?
後々調べてみると山手線の日暮里~西日暮里が500mなので、ホームから改札までほぼ一駅ということが判明しました。
同時に、私は1駅分の階段を上ることになるということが判明いたしました。
往復だから2駅分か・・・。
土合駅(ホーム)
薄暗くだだっ広いですね。
核シェルターみたいなホームですね。
核弾頭から守れても、停電して真っ暗になったら絶望しか感じなさそうです。
そして奥にあるのは、偽造請負のオンパレードであるIT業界並みに真っ暗な闇のみ。
こんな変なつくりのホームですが、手前が旧ホームで、奥が現在のホームです。
これは、特急列車が現在のホームのある線路を通過して、普通列車旧ホームを使用して特急列車の退避をしていたためです。
上越新幹線が開業すると特急列車も廃止されて、1日8本しか走らないような路線になってしまったので待避線を潰して現在のホームが作られました。
ホームには待合室があるのですが、薄汚れていて薄暗く心霊スポットのような雰囲気です。
奥の窓を覗き込むと真っ暗な部屋があって、保線に使用すると思われる備品がおいてありました。
ここの部屋から誰かが覗き込んできたら恐怖ですね!!
新潟方面の旧ホームの先端に白い建物がありました。
何の建物でしょうか?
JRの社員を懲戒処分のために監禁するための部屋でしょうか?
もしかして追い出し部屋?
JRの闇を見たような気がします・・・。
階段を上るぜ☆
今度は地上に戻るために階段を上ります。
地上の灯りが遥か先に見えます・・・。
5分くらい上り続けてますが、地上はまだまだ先です・・・。
階段の脇には小川が流れています。
この川は、エスカレーター設置予定のスペースでした。
しかし、こんな1日20人しか利用客が居ない駅にエスカレーターなんて過剰投資なので、現在まで放置プレイされ川となっています。
8分くらいかけて地上に到着です。
こんなに階段を上り続けるとちょっと息が上がってきました。
通路からは川が見えます。
駅舎に行くのに川を越えないといけないという変なつくりの駅。
どうしてこんな所に駅なんて作ろうと思ったんでしょうか。
そして、無慈悲にも思える「改札出口まで後143メール階段2ヵ所24段です。がんばってください byJR土合駅」の文字が。
うつ病患者にがんばれって言ってるくらいの無慈悲さを感じますね、
やっと改札が見えてきました・・・。
疲れた・・・。
お疲れ様です!
段数362段、距離481mを上ること徒歩10分。ようやく、群馬の魔窟土合駅からの脱出を果たしました。
ああ!腹減った飯にしよう!
駅周辺
駅から徒歩5分の所にドライブイン(谷川岳ドライブイン)があって、そこで食事が出来るんですよね!!
山奥の秘境駅だと思ってましたが、食事がとれる所があるっていいですね!!
超悲報です。ドライブインの食堂が団体の予約でいっぱいで入れませんでした!!
駅周辺は、山と廃墟しか無いので、ドライブインで食事が出来ないとなると絶食するしかございません!!
そして電車の本数も絶望的に少なく、下り上り各1日8本しか走っておりません!!
次の電車までは2時間近く待つことになります。
私は、こうして絶食することになりましたとさ!!
おまけ
電車の時間が来ましたので、もう一度地下ホームに向かいます。
地下ホームに向けて急いで階段を駆け下りる滑稽な乗客の姿を見ることが出来ます。
ホームに辿り着くと、電車の到着時間まで3分くらいあるのに、暗闇から電車のライトが見えています。
電車が到着しました。
この駅で乗車するのは私だけだろうと思っていましたが、こんなにも乗客がいました。
秘境駅って聞いたんですが・・・。
越後湯沢に戻ってきました。
土合駅より人気が無い気がするんですが気のせいでしょうか?
駅前の商店街も人っ子一人いないゴーストタウンと化しています。
今日土曜日なんですけど・・・。
駅近くの食堂で、もち豚のロースカツ定食を食べました。
昼の3時過ぎになってようやく昼食にありつくことができました。
このとんかつ、肉がモチモチしていてめちゃくちゃ美味かったです!!
また、食べに行きたいくらい!!
まとめ
群馬の山奥には、地下要塞ともいえるようなモグラ駅があるのです
そして、ホームから段数362段、距離481mを階段を10分上らないと改札に辿り着かないというドM仕様
みなさんも是非!この時期に土合駅に行ってみてはいかがでしょうか?
冬に土合駅に行くと平均150cmの積雪が待ってますよ!!
漆さん最低ですね
大切な読者様に行かせようだなんて
自分が行って、どれくらいの積雪なのかレビューすべきではないでしょうか?ブログのネタが無いっていつもおっしゃってますしね
だって今の時期クソ寒いじゃないですか・・・あんな豪雪地帯に行くなんて嫌ですよ・・・
いいから行きなさい!
仰せの通りに!!年明けすぐに土合駅に行って参ります!!
【続】冬の土合駅
冬の土合駅の模様は↓の記事に書いております!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!