元IT土方の供述

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【スイッチバック遺構】奥羽本線の『峠駅』に行ってきましたの!【秘境駅】

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みんなー!うしるだよー☆

 

この間、山形県の秘境駅「峠」駅に行ってきましたの♪

 

今回は、峠駅に行ってきた時の模様をお送りしちゃうんだ!

 

 

峠駅とは

山形県米沢市大字大沢字峠にある奥羽本線(山形線)の駅です。

峠駅は、急勾配である福島県と山形県の県境にある板谷峠を登っていくためスイッチバック方式の駅のひとつ※でした。列車の性能が向上してスイッチバックしなくても登れるようになったため、1990年の山形新幹線開業と共にスイッチバック方式が廃止されました。

そのスイッチバック方式の遺構が今でも残っている駅でもあります。

そして、この駅は電車が上下線それぞれ1日6本、1日平均利用客が10人という秘境駅でもあります。

 

自称、秘境駅ハンターとして行かない理由は無いよね?

 

※同じく奥羽本線福島~米沢間にある赤岩駅(通年通過)、板谷駅、大沢駅もスイッチバック駅でした。

 

スイッチバックとは

 

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出典:コトバンク

鉄道が急勾配の山や峠を登るため、勾配を緩やかにするための仕組みです。日本だと箱根登山鉄道が有名です。

スイッチバックには2種類あり、停車列車のみスイッチバックするX字形と、UターンしていくタイプのY字形の2種類あり、峠駅は前者のX字形です。 

 

峠駅に向かいますの!

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仙台駅から新幹線で福島駅を目指します。

 

新幹線なんて2ヵ月ぶりだよ!

 

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 福島駅で奥羽本線(山形線)の米沢行きの電車に乗り換えます。

ちなみに、この電車(福島発:8:05)を逃すと次の電車は12時51分までありません。

次の電車まで5時間近くあるというのも凄いですね。

 

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電車は、庭坂駅を過ぎてから住宅街から民家が一つも見当たらない山の中を進んでいきます。

 

スマホが圏外になったよ!

 

峠駅ですの!

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うおっ!寒っ!!

峠駅に到着し、ホームから降りると肌寒いでかったです。

板谷峠の頂上にある駅で、標高が高い(626m)からか福島駅ではちょっと暑いくらいだったのが、ここでは肌寒いくらいでした。

 

この駅で降りたのはうしるきゅんだけだゾ☆

 

ホームを散策しますの!

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電車は出発し、ホームには私と「峠の力餅」の売り子のおじさんだけ。

おじさんもさっさとホームから去っていきました。

残るは私一人だけ・・・。

 

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と思っていた時期が僕にもありました。

 

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駅の工事?それとも保線作業?

その関係者がたくさん居て秘境駅感が薄れましたが、お仕事ご苦労様です。

 

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峠駅は、豪雪地帯にある駅で、雪から駅や鉄道設備を守るためにスノーシェルター(スノーシェッド)で覆われています。

 廃墟のような薄暗さがあって独特な雰囲気の駅ですね。

 

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ホームから福島方面を見てみると、線路から逸れたところにトンネルが開いてます。

これはスイッチバックの遺構で、加速線があったらしいです。

※加速線・・・ホームに入った電車が折り返して再び山を上るための線路。

 

つまりこのトンネルは行き止まりってことだよ!

 

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米沢方面を見てみると、駅にかかるスノーシェルターが二手に分かれています。

左側は、かつてスイッチバックが廃止される前にあった峠駅のホームへと続く線路のためのスノーシェルターでした。

 

つまり、昔はここにホームが無かったってことだよ!

 

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ホームには小さな待合室があって、そこにはこんな張り紙が・・・。

「赤岩駅通年通過扱いのご案内」

峠駅から福島方面へ2駅先の「赤岩駅」で電車が、通年通過で1本も止まらないという状況らしいです。電車が1本も止まらないってある意味最強の秘境駅ですね。

 

これ廃駅と何が違うの?

 

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よ~くシェルターを見てみると、壁の金属板が新しく付け替えられたのか綺麗になってます。廃墟みたいな雰囲気の駅のせいで最初は分からなかったですが。

そして、ホームの先端あたりで古いシェルターと新しいシェルターの境目がありました。

ボロボロのトタンから頑丈そうな金属板へと付け替えられてるのが分かります。

駅にいるたくさんの作業員はシェルターの壁の張替えのために来ているようですね。

 

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 このように金属板が貼られておらず外側に工事の足場が設置されているので間違いなく、この工事のための作業員だと思われます。

 


峠駅を通過する「つばさ133号」

峠駅のある奥羽本線では、山形新幹線が走行しているので、 ホームから、新幹線の通過シーンが見られます。かなりスピードを落としてますが・・・。

 

 駅を散策しますの!

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 ホームから出るのにはまず踏切を渡らないといけません。

 

ちなみに、山形新幹線も通過するから気を付けてね♡

 

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峠駅から出るのには、旧駅方面に続くシェルターを通らないといけません。

 

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 シェルターを進んで行くと、道の脇に使われなくなった線路が残されてました。

昔はこのシェルターも線路だったって言う事が分かりますね。

 

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ポイントも残されてました。

 

ボロボロに破壊されてるけどどういうことなの?

 

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長いスノーシェルターから抜け出しました。出るのにそこそこ歩きますねこの駅。

そしてシェルターの隣(写真右)に当時の信号機が残されてました。

 

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そしてシェルターの目の前には岩が詰みあがってました。

昔はこの先にも線路が続いていたので、後から置かれた岩のようです。

 

どうしてこんなところに岩なんて積上げといたの?どうして?

 

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実は岩の脇にはこのような道があって、旧峠駅に続いています。

 

それでは旧峠駅を見学するから刮目してみてね!

 

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立ち入り禁止であった・・・orz

山形県ホームページにはスイッチバック遺構として紹介されているのにどういうことなの?

 と思っていると工事関係の車が出てきたので、工事の資材置き場になっているから立ち入り禁止なんでしょうね。

 


峠駅&板谷駅 スイッチバックの頃

 旧駅には入れませんでしたが、YouTubeにスイッチバック時代の峠駅の映像がアップされていたので貼り付けておきます。

 

これでゆるちて・・・

 

駅周辺を散策しますの!

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 それでは駅周辺を散策してみようと思います。

駅前には廃墟と化した民家?民宿の2軒と、

 

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「峠の茶屋」という"峠の力餅"で有名なお店だけしかありません。

 

このお店は後ほど紹介するよ!

 

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 駅前にはこんな車一台がやっと通れるくらいの細い道しかありません。

この道を歩いて行こうと思います。

 

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 坂を上っていくと途中で、坂を上り続ける道と、「峠の茶屋江川」という山菜料理を提供する食堂へと続く道がありました。

「峠の茶屋江川」の方の道を進んでいきます。

 

山菜料理!そういうのもあるのか

 

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道は下り坂になっていて、民家と工場らしき屋根が見えてきました。

こんな山奥にポツーンとこんな立派な建物があるなんて怪しいですぞ!

 

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工場だと思っていた建物は峠駅でした・・・。

 

さっき通った所だよ!!

 

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おやおやおや?野生動物がいるではありませんか?

え?もしかして狸?

 

新潟の美佐島駅でもカモシカの親子を見かけたくらいだから、狸なんて余裕で見かけるよね?

 

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残念猫でした!

 

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引き返して今度は山道を登っていきます。

 

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 途中二手に分かれてましたが、右側の上り坂(滑川温泉方面)を上っていきます。

 

警備員が立っていて何か言われるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ!何も悪いことしてないのに!!

 

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登れど登れどこんな細い道・・・。

駅の工事関係のトラックもこんな細い道通って来たんでしょうか?

 

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 坂をひたすら上っていくと、突然道の脇に砂利で敷き詰められた広場みたいな所がありました。

転車場なんでしょうか?

 

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登っても登っても同じような上り坂が続いてます・・・。

もうこの辺で駅に引き返そうと思います。

 

うしるきゅん心が折れたの・・・

 

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実はこの道をひたすら歩いていくと「滑川温泉」という秘湯に辿り着くのですが、かれこれ20分くらい歩いてるのに、まだ1/4くらいしか進んでいないのです。

駅から徒歩60分って書かれてますが絶対にこれ以上かかると思うのよねえ。だってこんな急な上り坂が続いてるんだもの・・・。

 

後日、峠駅から徒歩で滑川温泉に行って入浴してきたから刮目してみてね♡

 

 

 峠の茶屋で食事

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峠駅の唯一の食事処の「峠の茶屋」で昼食というか中食にします。

このお店は「峠の力餅」で有名なお店で、駅のホームの売り子はここから売りに来ています。

ここは餅がメインでガッツリ食事を取る所というより、軽食を取る所って感じの店なので、ここでささっと食べて、次の目的地で昼食にしようと思います。

 

もうひとつの食事処「峠の茶屋江川」は、閉店したのかやってなかったよ!

 

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庭に入ると屋外でも食べられるように、石造りのテーブルと椅子、ベンチが設置されていました。

 

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メニューは、餅の他にそばやうどん、おでんまで売られてました。

秘境という立地上、全体的に高めな印象ですね。

 

熱燗とホットコーヒーの値段逆じゃね? 

 

この店名物の「お雑煮餅」を注文しました。お雑煮を食べるのには暑いですが名物なら食べないわけにはいかないですね。

 と、店員に注文すると、別の店員がコップを持って外に出て行きました。

 

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おやおやおや? 庭の湧き水を汲んでるではありませんか!

 

なかなか粋なことする店ね

 

峠の力水

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 庭の湧き水は、「峠の力水」という水で、ここで作られる餅はこの水を加えて作られてるらしいですよ。

この水は冷たく、軟水で水道と比べるとマイルドで美味しいです。

喉が渇いていたのですぐに飲み干してしまったので、お代わりをお願いいしたらポットに入ってる水が来ました。

最初の水より硬い感じの水だったの水道水なのかな?って思ってしまいました。

 

お雑煮餅

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 2杯目の水を飲み干したあたりでやっと「山菜入りお雑煮餅」がやってきました。

底の餅が微かに見えるくらい山菜がたくさん入ったお雑煮ですね。

 

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お雑煮には、ちょっと大きめの丸餅が3個入ってました。

餅は柔らかくビローンと滑らかに伸びます。

素朴な醤油味のだし汁が餅に良い感じに染みていてとても美味しいですね~。しょっぱすぎず薄過ぎずいい塩梅に染み込んでいますね。

 

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そして、具沢山の山菜。

山菜も煮込まれていてとろけそうなほど軟かく、醤油味のだし汁が染み込んでいます。

 坂道登ったりしてお腹が空いていたのと、美味しかったのとで、汁まで飲み干してしまいました。

 

おまけというか暇つぶし

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 ここまで乗車してきた峠駅発8時35分の次が、13時20分と5時間近く空いているので、駅周辺の山道を登ろうが、中食でお雑煮を食べようが時間が余りまくります。

峠の茶屋以外なにも無いような秘境駅なので、暇すぎて駅のシェルターの野良猫と戯れてました。

 

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しかし、すぐに逃げ去っていきました。

 

もっとうしるきゅんと絡んでよ~!とってもとおおおっても暇なんだからさ!!

 


「峠駅」を通過する「つばさ138号」

暇すぎて通過する山形新幹線を見送ったりもしました。

 

この駅に止まる電車より、通過する新幹線の方が圧倒的に多いでござる・・・

 

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そして待ち続けること、やっと米沢行きの電車がやってきました。

それでは次の目的地に向けて出発です!

 

出発進行なすのおしんこー!きゅうりのぬか漬けー!

www.itjigoku.com

 

冬の峠駅

冬の峠駅の様子は下記の記事です。積雪も寒さも尋常じゃなかった!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました♡