みんなー!うしるだよー☆
今回は、スイッチバックの遺構が残る奥羽本線の板谷駅にやってきたんだ!
夜の板谷駅もレポートしたから刮目してみてね!
板谷駅とは
板谷駅はこんな駅だぞ!
- 福島県との県境に近い山形県米沢市大字板谷にある奥羽本線の駅
- 1日の利用客はたったの16人
- 上下それぞれ6本ずつしか止まらない秘境駅
- 日本有数の急勾配で有名な板谷峠の中腹にある元スイッチバック駅
- 1990年の山形新幹線の開通に伴いスイッチバックを廃止
- スイッチバックの遺構が現在でも残る駅
板谷駅
福島駅から米沢行きの普通列車でやって来たのですが、車掌から、車内検札の時に「板谷駅は電車の本数が少ないので気を付けてください」と言われ、下車した時は、わざわざ「お気を付けて」を声をかけられました。何度も利用したことのある路線ですが、いままでそんなこと一切ありませんでした。
もしかして、うしるきゅんって身バレしちゃった?
思い上がりもいいところじゃろう・・・
ホーム
板谷駅は、2面2線の相対式ホームで、ホームのど真ん中にポイントがあるという不思議な駅です。2つ隣の大沢駅と似たような構造をしています。
ホームのど真ん中にポイントがある関係で、福島駅の列車は駅の出入り口から、更に奥の方に列車が止まるという、ちょっと面倒くさい駅になっていました。
初めて訪れた人は、待合室の近くで待ってたら電車がここまで来ないでござるってことになりそう。
福島方面ホームから米沢方面を撮影。
線路はまっすぐ伸びてるように見えますが、スノーシェッド(スノーシェルター)を出ると左カーブになっています。
板谷駅は、日本有数の豪雪地帯に存在する駅なので、雪から駅や鉄道設備を守るためにスノーシェッドに覆われています。
奥羽本線の福島~新庄間の山形新幹線が走行する区間内にある駅なので、山形新幹線が通過するシーンが見られます。
反対側のホームへは、踏切を渡って行くという秘境駅ではよくある仕様です。
でも、ここ新幹線が通過する駅なのよね・・・。
米沢方面ホームは短く、2両編成(ギリギリ3両編成が止まれる)の車両が止められる長さしかありません。
福島~米沢間は、2両編成以上の普通列車は走らないってことなの?
ホームの先端には、やたら大きい防犯カメラが設置されていて、ウィーンウィーンと動いてる音が、ホーム全体に響き渡ってるほど目立ってました。
待合室はログハウス風で10畳くらいはありそうな広さです。
ログハウスの中には、時刻表や運賃表設置されてました。そして、山形の秘境駅では必ず貼られてる大泉逸郎のオレオレ詐欺のポスター。
あのポスターを見て山形に来たんだって実感が湧くくらい、山形の秘境駅には必ず貼られてるのよね
えええ!?熊が出るのお!?
そりゃあ秘境だし、熊の縄張りに秋があるような駅だし当たり前か。
クマーン・・・
秘境駅には必ず置いてある駅ノートと誰かの忘れ物の眼鏡が置かれてました。
板谷駅で眼鏡を忘れた人ー!今も待合室にあるぞー!
似たような構造の峠駅や大沢駅と違い、板谷駅のスノージェッドは短く、待合室は剥き出しになってました。
この辺り一帯って2mくらい積もるから壊れないか心配になるよね
駅の入り口の前にあるログハウスはトイレになっていて男女別れていません。
小便器と個室がそれぞれ一つ設置されてるんですが・・・
鍵がかけられて使用禁止にされてました。板谷駅でウ〇コがつまったら野糞するしかありませんって言うことをここにお伝えしておきます。
他のお客様からの苦情って、もしかして淫〇の方の熊さんでも出没したのですかね?熊出没注意の貼り紙されてたし。
淫〇テディベア怖いよう・・・
スイッチバック遺構
こちらはスイッチバック時代のスノージェッドなのですが、保線車両を通行できるように標準軌に改軌されてました。
スノーシェッドの半分は、鉄筋と途端の比較的近代的な構造になっています。
もう半分は柱から壁と天井まで木造と開業当時のままのような雰囲気になっていました。
よく雪と風に耐えて壊れないであるよね
スノージェッドの真ん中を突っ切るような真っ赤な支柱が見えますが、真上を山形県道242号線が通っています。
どうしてスノージェッドの真ん中を突っ切ったし
スノージェッドを潜り抜けると両側を木々や雑草に覆われ、線路も雑草がボーボーと生えていて廃墟のような雰囲気です。
旧ホーム
スノーシェッドの先にはスイッチバック時代のホームがありました。
旧ホームは、なんとか辛うじて存在する程度で、雑草に覆われつつあります。
更に奥の方までホームは続いてますが、雑草に覆われていて奥に進めそうにありませんでした。
保線車両を格納してる比較的新しめの建物と、鉄筋コンクリート造の古めと建物がありました。
古い建物は廃墟のように見えましたが、扉が綺麗で現在も使用されているようです。
旧ホームの前には広々とした空間が広がってました。
ここには、凸凹した基礎部分のようなものと、コンクリートの台の部分にレールが敷かれて何かの遺跡みたいなのがありました。
無駄に広々とした空間が広がってますが、マジで何があったんですかねここ?
広々とした空間の端には旧駅舎がポツーンと建ってましたが、駅前の広場があんなに広々としてるのは不思議です。
曇ってて薄暗いのは夕方に撮影したからなの
駅周辺
駅周辺を散策してみます。
駅前には県道242号が通っていて、真っ直ぐ進んで行くと、隣の峠駅と、混浴温泉で有名な滑川温泉と姥湯温泉に行くことが出来ます。なので道の狭さのわりにそこそこ交通量がありました。
ここから滑川温泉と姥湯温泉には行きたくないでござるなあ・・・
道の脇には、毛糸で道路を表してる手作り感満載の案内板がありました。
江戸時代には板谷宿という宿場町だったようです。
途中でスノーシェッドを突っ切るように道路が伸びています。
橋がやたら綺麗なのでわざとスノーシェッドを突っ切るように道を通した感じがします。
米沢方面を見てみると板谷駅のスノーシェッドが見えます。
福島方面を見ると旧ホームが見えます。
後ろを振り返ると・・・おやおやおや?野生のキツネが居るぞ!!
妾は畜生でも無ければ野生でもはないぞ!この不届き者があああああああああ!!
熊より怖いのがここ居るよおおおおおおおお!!
宿場町だったので駅前には集落が広がってますが、半分くらいは空き家で雪の重みで潰れかかってる廃墟が多いです。
まさに限界集落って感じだよね・・・
駅の近くには、ジークライトと言う、鉱山の採掘と産廃処理を行ってる会社の本社と、採掘場が近くにあるので、トラックやダンプカーがひっきりなしに走ってきて、あまり秘境感はありません。
集落を突っ切るように奥羽本線の線路と踏切がありました。
踏切を超えても集落が広がってました。こちらの方が空き家率が低い印象を受けました。
ここで道が二手に分かれて、「五色温泉 宗川旅館」と言う秘湯へと続く道と、地図上では行き止まりになってる旧米沢街道の二手に分かれてました。
五色温泉へ通ずる道は、長い下り坂になっていて森の中へと突入していきます。
坂を下って行くと、前川に架かる橋がありました。上流には滑川温泉と姥湯温泉があります。
橋の下には、鉄道でも通っていたような石造りの橋脚がありました。
もしかして昔はここを奥羽本線が走ってたのか、かつて存在した滑川鉱山からの鉱物を運搬する鉄道が走っていた遺構なのか気になる所。
やっぱり奥羽本線の他にも鉄道が通ってたの!?
そして橋を渡ると登りたくないような上り坂が見えて来やがりました。登りましたけど・・・。
ここから五色温泉まで自転車で登って行った記事と、入浴レポートはこちらなの!
刮目してみてね♡
夜の板谷駅
五色温泉から戻ってき来る頃には日が暮れて急に真っ暗になりました。
駅周辺の集落の過半数は電気が付いてない民家が多く、あまり人が住んでないようです。
スイッチバック遺構
夜の旧ホームは真っ暗で廃墟感が増しています。
そしてより一層廃墟感が増してるのは旧ホームに伸びる線路に架かってるスノーシェッド。
中は意外と照明が多く設置されてるので意外と明るいです。
現・板谷駅のスノーシェッドが見えてきました。あちらの方が明るいです。
後ろを振り返ると薄暗く、昼間よりも廃墟感が増して不気味な空間が広がってました。
現・板谷駅
板谷駅が見えてきました。
待合室の入り口に設置されている電光掲示板には、「山形線(奥羽本線)は台風19号の影響で10月12日から13日にかけて運休する可能性があります。」と繰り返し表示されていて、より一層不気味で不穏な空気が漂ってました。
そういや台風大丈夫だったのかな?
駅の出入り口に設置されている待合室は薄暗く不気味で、蛾がたくさん飛び交ってました。
現ホームは、より一層廃墟感と秘境感が増して、ちょっと幻想的な風景が広がってました。
福島方面ホームから全景を撮影。
米沢方面ホームが短いのが分かります。
山形新幹線の本数はそこそこあるので、駅で待ってる間に2本ほど通過していきました。
米沢方面ホームも見学してみましょう。
誰も居ないホームで聞こえてくるのは風切り音と、カチンカチンとスノーシェッドがきしむ音だけが不気味に響き渡ってました。
ホームの先端から見えるのは暗闇・・・。
信号が点灯してるくらいしか分かりません。
帰りの福島行きの電車がやって来ました。
誰も下車する人なんて居ないだろうと思っていたら1人下車してきて、正直びっくりしました。
温泉の送迎か鉄道マニアくらいしか利用しない駅なのかと思ったぞ
近くに集落があるんだから利用者の一人や二人おるじゃろう
最後まで読んでいただきありがとうございました♡