みんなー!うしるだよー☆
今回はねえ!山形県と宮城県との県境に近い秘境駅の面白山高原駅に行ってきたんだ!
今回も冬の豪雪地帯の秘境駅でうしるきゅんが体を張ったから刮目してみてね♡
面白山高原駅とは
面白山高原駅は、山形県山形市大字山寺字面白山にある仙山線の駅で、冬季は駅周辺の道路が除雪されず通行止めになっていて鉄道でしか行くことの出来ないの駅でもあります。
駅の目の前にあるスノーパーク面白山というスキー場や、面白山への登山客のために設置された駅です。スキー場が2010年に営業休止されて以降、冬季はなにも無い本物の秘境と化していて、いつ冬季営業中止になってもおかしくない駅でもあります。
面白山高原駅は果たして面白いのかにゃあ~?
仙山線で「面白山高原駅」を目指しますの!
仙台駅から仙山線に乗って面白山高原駅を目指します。ちなみに乗り換えなしで行くことが出来ます。
仙台駅から約30分、陸前白沢駅に到着しました。全く積雪がありませんでした。ここでも結構山奥の方なので積もってると思ってましたが全然積もってませんでした。
陸前白沢駅を出発して2つ隣の作並温泉で有名な作並駅の近くになると、溶けずに残った雪がちらほらとありました。
そして作並駅の隣の秘境駅「奥新川駅」はホームに雪の壁が出来てるくらい雪が積もってました。一駅でこんなに変わるものなんですね。
ちなみにこの駅は仙台市にあって人口100万人以上の政令指定都市で唯一の秘境駅です。そして、市の中心街や県庁・市役所のある青葉区にある駅でもあります。
去年の11月にこの駅を訪れたから、あわせて刮目して見てね♡
奥新川駅を出発すると雪山を登っていき、ほどなくして山形県との県境にある仙山トンネル(全長5,361m)に突入していきました。
ちなみにここも仙台市青葉区なんだぜ☆
面白山高原駅に到着
「ダダン!ダダン!キュイイイイイイン!」と爆音を轟かせてトンネルをくぐると奥新川駅以上に積雪がある、今回の目的地「面白山高原駅」に到着しました。
私の他にスーツ姿の30代くらいの男性が下車しました。どうして彼はこんなスキー場も閉鎖されて何も無い駅に降りたんでしょうか?
奥新川駅方面を撮影。
単線の上り下り兼用の幅の狭いホームでした。除雪されてはいるものの押し固められた雪でツルツルしていて危なかったです。
ホームには駅の標高を示す標識が経っていて、面白山高原駅は標高440mの所にあるようです。
ちなみに前回行った奥羽本線の峠駅は標高622mで、約200mより低い所にあるようです。個人的には面白山高原駅の方が高い所にあるのかと思ってました。
うしるきゅんが氷点下で暖房のある待合室すら無い駅に4時間45分も居た記録だからあわせて刮目してみてね♡
山寺駅方面を撮影。
天童高原スキー場に続く林道の高架橋にも分厚く雪が積もってました。
ちなみに天童高原へは3km林道を歩いて行かないといけません。冬季は除雪されて無いので雪道を歩いて行かないといけません。というか歩いていく人なんているのか・・・?
駅の近くは断崖絶壁になっています。この駅に行った当日は暖かく(5℃)、頻繁に溶けた雪と一緒に岩も落ち、「ゴロゴロガシャーン!」と静かな駅一帯に落石の音が響き渡っていました。
もしかしてこの駅、雪崩の危険あるの・・・?
奥新川駅側のホームの端の目の前には仙山トンネルの入り口が見えました。このトンネルをくぐると宮城県仙台市青葉区です。
ホームの端から山寺駅方面を撮影。すんごい雪。
待合室
ホームのちょうど中間にあるのが待合室です。秘境駅としては立派でリゾート地っぽい雰囲気の待合室ですね。
待合室の中に入るともう一人下車したスーツ姿の男性が居ました。アンケート箱らしきものを回収していたのでJRの職員かもしれません。
秘境駅の待合室としてはとても広々としていて、ちゃんとテーブルまで設置されてました。暖房の類は一切無いので寒いですが・・・。
うしるきゅん家の最寄駅より立派な待合室だよぅ・・・
駅舎
待合室の通路を挟んで隣にあるプレハブ小屋が窓口で、スキーシーズンには駅員も居たらしいですが、スキー場も営業休止され永遠にスキーシーズンが到来することは無く、年中無人駅と化してるらしいです。
これまで訪れた秘境駅では初めての券売機が設置されてました。 これまでの秘境駅では、発券機があればいい方で、それすら無く下車した駅で窓口で自己申告しないといけない駅もあったので秘境駅としてはちゃんとした駅です。
電車は、1時間に1本から2時間に1本と秘境駅としては本数が多いです。2012年のダイヤ改正までは快速電車も停車していたので1時間に1本停車していたことになります。
スキー場が営業休止に追い込まれ、快速電車が通過するようになり、どんどん廃れていくこの駅。冬季休業になるのも時間の問題なんじゃないかと思ってしまいます。
ホームからスキー場のリフト乗り場に続いてる階段は、完全に雪に埋もれて上れません!
駅周辺を散策
階段は登れませんがスキー場や山寺方面に続く林道の道は除雪されていて雪の壁が出来てました。
駅の目の前にある山荘は閉鎖されてました。当然ですが・・・。
山荘から先は除雪されておらず誰かが通った足跡だけが残されてました・・・。
通行止めの看板も「行止」の部分まですっぽり雪に埋まってました。除雪されないとこうなるのか・・・。むしろ「通れ」ってこと・・・?
奥に進むと「コスモスベルグ入口」と木製の標識が置かれてある白い建物と、黄色いペンションらしき建物がありました。そして無数の足跡が更に奥に続いてました・・・。
コスモスベルグは、スキー場をコスモス畑に魔改造した所です。
奥に進むと、一方が雪で埋まりかけてる民家に、もう一方はスキー場の方に足跡が続いてました。
まさかこんな電車でしか来られない所に人が住んでるとは・・・。だから冬季でも駅が休業しないんですかね。
この白い建物っていったいなんなんでしょうか・・・?
足跡はスキー場の方に続いてました。それにスノーモービルが走った後も斜面にたくさん付いてました。
この日は気温が高くて雪崩が発生しそうなのでこれ以上登るのは断念しました。というか、私自身が雪崩の発生源になってスキー場の真下にある駅を埋没させて自滅したくないでござる・・・。
電車が止まった本当に雪山遭難だよぅ・・・
ペンション(黄色い建物)の方を撮影。黄色い建物の屋根には雪が降ろされていて現在進行形で人が住んでるんだと思います。電車が止まったら買い物にも行けない、道路は除雪されて無いのでネット通販なんて宅配がこれないのでほぼ不可能・・・。よくこんな所に住めるなあって思います。
こちらは山寺駅に続く林道です。
めっちゃ野生動物の足跡が残されてました・・・。熊にしては足跡が小さいし絶賛冬眠中だと思う(思いたい)ので狸か狐だと思います。
そして目の前には、かなり新しめの野生動物の足跡がありました。ちょっとタイミングが早かったら野生動物に遭遇していたかもしれません・・・。
蹄っぽくてシカかカモシカあたりの足跡だと思います。
もしかして猪・・・!?
荒らされてるスノーパーク面白山案内所
駅の近くのリフト乗り場に戻ってきました。この建物はスキー場の案内所のようです。
ガラスが割られて扉がこじ開けられ中がめちゃめちゃに荒らされてました・・・。
これを撮影してる時に実は真後ろに犯人が居て口封じに始末されないかという恐怖がありました。
案内所の隣はリフト乗り場になってますがもちろん運行されてません。
リフトの上にも人が乗ってるんじゃないかってくらい雪が積もってますね。
雪に埋もれる公衆便所
公衆便所も雪で埋まりかけてます。
当たり前ですが、「冬季閉鎖中」の張り紙がされていて使用できないようです。
冬に面白山高原駅を訪れる際は、事前に電車や乗車した駅のトイレで済ませてからいくことをおすすめします。
お家でウ〇コしてきて良かった♡
公衆便所の前には、面白山高原駅の駅名の元となった「面白山」の 語源が書かれた看板が設置されてました。
面白山の語源は、面白い山ではなく、「冬山の雪の美をたとえ、"面の白い清き山"」だから面白山らしいです。確かに雪で真っ白いよねここ。
つまり面白山は面白くない山ってことなの?
案内板の隣には出っ歯でひょうきんな雪だるまがありました。雪に埋もれてるけど車で来れないけど現在進行形で人住んでるよなこの辺り。
林道面白山線
それでは、案内所から伸びていて天童高原スキー場に続く「林道面白山線」を散策してみようと思います。
線路を越える高架橋からは、面白山駅が真下に一望できます。
こちらは奥新川駅方面です。
崖沿いにあって線路を渡らないといけないようなあの白い2つの建物は一体何なのでしょうか?
こちらは山寺駅方面。山荘の屋根に積もった雪が凄いことになってます・・・。
除雪されずガードレールの高さまで積もっていて、ガードレールの意味をなしていなく、ガードレールを越えると断崖絶壁なので正直怖いです・・・。
だって目の前に「藤花の滝」という滝が流れてるのが見えるくらい断崖絶壁だもの・・・。
もっと分かりやすい写真がこれです。ガードレールが雪で埋まってる所があるのがお分かりいただけると思います。
こんなに積雪があって除雪されて無いので、下半身が雪に埋まりそうなものですが、雪が押し固められて沈まないのでスノーブーツの甲の部分までしか埋まりませんでした。
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ちなみにこの道は舗装されてるらしいですが、雪に埋もれて砂利道なのか獣道なのか分からないレベルになってますね・・・。
というかこの先に複数人歩いた足跡がありますが、まさか3km先の天童高原スキー場まで歩いて行ったってことなんでしょうか・・・?
カーブを曲がった先に天上に「頭に乗せてるのはマシュマロか!」ってくらい雪が積もってる貨車が雪山に放置プレイされてました。
貨車には「秋田局秋田操駅仮常備」と書かれていました。どうして秋田からわざわざ山形の山奥まで持ってきて放置プレイされたのか謎です・・・。
林道を登り続けると複数あった足跡が、真っ直ぐと山の方に逸れてる獣道の方に足跡に分かれてました。
獣道の方って完璧遭難ルートなんじゃ・・・。
そして近くには道を突っ切る獣の足跡が・・・。
なんの野生動物なの?狐・・・?狸・・・?
斜面の雪に埋もれてて人が1人通れるくらいに狭くなってる危ないゾーンがありました。
そのゾーンを越えて後ろを振り返ると雪山が綺麗でした。
林道を進み・・・。
雪に埋まったミラーのある急カーブを曲がりつつどんどん山を登っていきます・・・。
急カーブで断崖絶壁になっている開けた場所がありました。
道路の脇が断崖絶壁になってて開けた所から見る雪山も綺麗でした。
更に進んで行くと勾配が急になっていきました・・・。
完璧に防寒して来たのが仇となったのかこの日は気温が高く雪山なのに汗だくでした・・・。
坂を登りきるとこれまで以上の急カーブになり・・・。
道が真っ直ぐ続いてました・・・。
ここから先にも足跡が伸びていて、完璧に天童高原スキー場まで歩いて行ってますねこれ。よくもまあこんな雪山を3kmも歩いて行こうだなんて思いますね。(⇐お前が言うな)
これ以上進んでも帰りの交通手段が無いので断念し、その代わり雪だるまを作ることにしました。
気温が高くて湿雪になっていてすぐに自分の腰くらいの高さがある雪だるまを作ることが出来ました。
うしるきゅんも公衆便所の前の雪だるまに対抗してみたんだぞ☆
後ろ姿はこんな感じ。めっちゃ凸凹・・・。
ちなみに、この雪だるまは「ユキたん」って命名したんだぞ!!
雪だるまも作ったことだし帰るでござる・・・。
さらばだ!ユキたん!!
さ、さらばだ・・・(名残惜しいの)
ユキたん・・・ユ、ユキたん!?
こんないびつな形の雪だるまに私と同じ名前を付けるなんて・・・
そもそも雪だるまに同じ名前を付けること自体、ただで済むと思ってませんよね・・・?
もうすでにただで済んでないでござるああああああああああああああああ!!
帰るということは登ってきた道を下るということ・・・。気温がぐんぐん上がって表面の雪が溶けてシャーベット状になってるので危ないし歩きにくかった。
雪山の小川綺麗・・・(現実逃避)
ひたすら林道を戻って行くとやっと面白山高原駅が見えてきました。
そしてガードレールが意味をなしてない危ない高架橋を渡るのである・・・。
面白山高原駅に無事帰還!
やっと面白山高原駅に戻ってきました。
一番危なかったのは液の目の前にある山荘から窓口までのツルツルな急な坂道だったでござる・・・
駅に戻って程なくして山形行きの電車がやってきました。それでは次の目的地へ出発進行ナスのお新香!!
ちなみに、乗車したときに「なんでこんな、なにも無い駅から乗って来るの?」という奇異の目を大半の乗客から向けられのは言うまでもない・・・。
次は天童に行ったよ!温泉入ったりしたから刮目してみてね♡
まとめ
みんなー!面白山高原駅は面白かったかなあ!?
面白そうだからといって普段の恰好で訪れるのはメッだぞ!!
そんな君に、うしるきゅんが冬に秘境駅に行く際の持ち物とか注意事項を指南したから熟読するように!!
うしるきゅんとの約束なんだぞ☆
誰がこんな雪に覆われて鉄道以外脱出できない陸の孤島に好き好んで行こうと思うんだよ!!
最後まで読んでいただきありがとうございました♡